2010年9月30日木曜日
ピートとパパの会話(その114 本質的国家観?)
(前近代的な隣国?)
ピー 「尖閣諸島の件で、中共が何やら喧しいね」
パパ 「国際法も何もかも無視だね」「民間会社の社員を人質に取るし、
もう無茶苦茶だ」
ピー 「世界は人質と見ているね。日本も弱腰のようだけど」
パパ 「日本は、外交の後ろ盾となる軍隊も核も無いからね」
ピー 「そんなものが必要なの?」
パパ 「そうだ。世界の外交を見れば分かる」「外交で要求を通して
いるのは、 強力な軍隊を持ち、核武装をしている国だ」
ピー 「福島おばさんが何を言おうが、それが世界の実態なのかぁ」
パパ 「福島おばはんが、日本の法律を無視し、人質を取った中共を
批判 しないのも不自然だ」「以前、福島おばさんと呼び変えたが、
今回の件で再び福島おばはんと呼ぶことにしよう」
ピー 「マスコミは、検察がどうとか言っているけど?」
パパ 「検察は、政府の圧力に負けたのさ」「自ら司法の独立性を放棄
したと 言える」「これは、明治の大津事件を参考に考えればよく
分かる」
ピー 「パパが’その79’で話していたことだね」
パパ 「今回の件で日本は、いち早く世界を見方に付ける外交行動をとる
べきだった」「経験不足のイラ管と仙谷イエスでは無理だが・・・」
「何れにしろ中共という国は、法治国家ではないと世界に知らしめた
事件だ」
ピー 「人質を取る、貿易を停止する、政府及び民間交流を停止する。
だね」 「先進国では考えられないね」
パパ 「中でも人質を取ったのは、ジョンイル王国と本質が同じだという
ことだ」 「だから、ジョンイル王国という世界最低の国家を擁護する
のさ」
ピー 「ほう、そういう見方ができるのか」「確かに人質外交をする国は、
社会 主義国と変な独裁国家だけだね」
パパ 「今回の一件は、中共にとって近年にないマイナスだ」
「世界が、国際ルールを無視する中共を非民主国家だと改めて
認識した」
ピー 「中共と距離を置き始める?」
パパ 「そうだ、特に東南アジア諸国はね」「同じ社会主義国のベトナム
でさえ、 中共とは仲が悪い」「ま、そういう事を無視して中共に
近付くのは、 先進国では経済利益目当てのおフランスぐらいだ
ろうけど」
ピー 「どうして中共は、そんなに問題を起こすのかな~」
パパ 「それは、一党独裁で民主主義が機能しないからさ」
「当然、三権分立や司法の独立も無い」「あるのは過激な権力闘争
のみだ」
ピー 「過激な権力闘争?」
パパ 「元々社会主義国は、武力によって権力を奪取してきた。その名残
だねぇ」 「権力中枢に、その手の過激な保守派が一杯いるんだ」
「弱腰外交 だと、 そういう人々に権力を奪われ、自身の命も危うい」
「大抵の社会主義国の状況がそうだ」
ピー 「ほんとうかな~」
パパ 「経済崩壊したトロイカ国では、今でも政敵の暗殺が行われている
し、 中共でも紅衛兵や紅青の四人組とかあったじゃない。現在も
その権力 闘争のやり方を引き継いでいると見た方がエエ」
ピー 「だから、何がなんでも強腰に出なくちゃならないのかぁ」
パパ 「社会主義国の宿命だな。世界と平和的に付き合えないんだ」
「ロシアだって、頑固な保守派がいるから北方領土を返還できない」
ピー 「だけど中共は、今回の件に関して少し軟化してきたのでは?」
パパ 「甘く見るのは危険だ。それは、世界が中共の拡張主義に危険を
感じ始めたからさ。今回の日本を通して実体験的にね」
ピー 「だからマズイと思って軟化してきたのかぁ」
パパ 「それに、米国が尖閣諸島も安保条約の範囲だと言ったからね」
「つまり、中共は米国の圧力によって譲歩したんだ」
ピー 「な~るほど、力の外交だね~。日本だけでは解決できないんだ」
パパ 「ここに、米国の軍隊と核に頼らざるを得ない現実があるのだよん」
ピー 「でもさ、鳩やんが’私なら中共の要人と談判できる’と言ったよ~」
パパ 「中共の本質を知らないからさ」「伝書鳩は世の中の迷惑だ。日本が
アホ扱いされる」
ピー 「さて、これからどうするのさ」
パパ 「人質の件は、世界が見ているから何れ解放しなければならない」
「時間が掛かるのは、国内保守派との駆け引きのためだよ」
ピー 「3人解放で、残る一人はどうなるんだろう?」「4人同時解放だと、
記者会見で中共批判を始めるから、との見方もあるよ」
パパ 「その見方は間違いだ。批判は全てが終ってからでも可能だ」
「一人残したのは、日本の出方を見極めるためさ」
「それに、4人とも中共に経済権益がある民間会社の社員だ。中共を
批判するようなことはしないし、政府も止める」
ピー 「つまり、領土問題に対する人質か?」
「だとすれば、人質として拘束するだけ中共が不利になるねぇ」
パパ 「ま、経済もこれ以上停滞させれば、その分中共に跳ね返ってくるよ」
ピー 「その跳ね返りとは?」
パパ 「投資するならインドやベトナムの方が安全だということになる」
ピー 「おいらもそう思うね」
パパ 「それに、日本への原料輸出を止めることは、中共の経済にも影響が
出てくる。日本からの製品輸入が出来ないということだよん」
「何なら対抗措置として、日本からの技術輸出を止めればいい」
ピー 「なるほど~、経済は世界と密接に連関し合っているのかぁ~」
パパ 「日本がWTOに提訴すれば、中共は致命的なダメージを受けるよ」
「何時までも横暴極まる領土拡張主義では、世界から孤立するだけ
だと悟るべきだよ。今回の事件は、それを物語っている」
ピー 「現実に、中共依存の経済リスクを回避する動きが出てきたね~」
パパ 「これは、日本だけの動きに留まらないよ。結局、中共が損をする
ことになる」
ピー 「経済大国を目指すなら、それに相応しい政治体制が必要だという
訳か」「経済界は、どう思っているんだろう?」
パパ 「尖閣より経済が大事だと思っているね」「本田宗一郎の’国よりも
自分の会社が大事だ’と言った言葉が、それを物語っている」
ピー 「ヘ~ん?」
パパ 「しかし有事の際、米国があてになるかどうかだ」
「ベトナムやイラクに派兵した韓国と異なり、何もしない日本に対して
米国人が血を流すかねぇ」
ピー 「韓国が、ジョンイル王国から魚雷攻撃を受けた際、米国は航空母艦
を 出してきたね」
パパ 「米国の権益が侵されない限り、領土問題で米国は動かないと見て
いい」
ピー 「う~ん、やはり相手基地をも攻撃可能な強力な軍隊が必要なの
かなぁ」
パパ 「悲しいかな、それが現実だわな」「幕末に、坂本龍馬が外国の侵略
から 日本を守ろうとしたのも、その方法だ」
ピー 「世界はちっとも変わっとらんちゅーことか」
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