2012年8月31日金曜日

ピートとパパの会話(その140 '"夢見る頃を過ぎても" )

パパ 「今日は、最初に When I grow too old to dream.
    邦訳 ’夢見る頃を過ぎても’ を聴こう」
    「誰が訳したか知らないけれど、これは名訳だね~」
ピー  「その人は、きっと詩人だね」
パパ 「この曲は、1935年の映画『ザ・ナイト・イズ・ヤング』の
    主題歌だった」「では、ニッキ・パロットで聴いてみよう」




パパ 「なかなかイカしているだろう」
ピー  「ニッキって、植物じゃなかった?」
パパ 「そう、シナモンの一種だよん。この人とは無関係だけど」



(ニッキの木:シナモン)

パパ 「これがニッキの木。この根から樹液を搾り取って、
    昔懐かしいニッキ水を作るんじゃ」
ピー  「ピートんちに植えてある木だね」

ピー  「ほんで、ニッキ・パロットは何を歌っているの?」
パパ 「ま、夢見る頃を過ぎても、あなたへの想いは変わらない、
    ちゅーことを歌っているのかなぁ」
ピー  「ふ~ん、他に想うことはないのかね。フードの味とか」
パパ 「ない。ところで、京都のママんちへ来た仔はパティと言うらしいよ」
ピー   「ほう、パティに因んだ曲はないの?」
パパ 「では、有名なパティ・ページのテネシーワルツを聴こう」


ピー  「う~ん、この頃の曲にはヒューマニズムを感じるねぇ」
パパ 「そうじゃね、歳を重ねると、それが分かってくるらしい」
    「皆さんジャズでも白人好みのスウィングを聴いているよ」
ピー  「現代の歌手では、この雰囲気は出せない気がするなぁ」
パパ 「世界と社会の雰囲気が変わっちまったからね~」
   「ほな、映画 愛情物語から To Love Again を聴いてみようか」


ピー  「おー、タイロン・パワーとキム・ノヴァクじゃないの」
パパ 「んだ。この曲はショパンのノクターン第2番だ」
    「これが原曲ね」


ピー  「パパは、歳をとってもスウィングよりビーバップが好いの?」
パパ 「When I grow too old to dream. かな。ふ~」