2010年7月12日月曜日
ピートとパパの会話(その107 小沢が解る?⑯)
ピー 「参院選の結果なんだけど~」
パパ 「イラ菅は、少々調子が良すぎたなぁ」
「ワシが、その103で言っていたように、小沢どんの逆をせよ、クリーン
さを前面に出して小沢どんを排除せよ、国民のお金に手を付けるな、
という助言を聞かなかったけんね~」
ピー 「今回の過半数割れは、それが原因だと?」「確かに消費税論議に
終始し、 政治と金の問題や公務員制度改革に対する進展も
無かったね~」
パパ 「マスコミの論調は、消費税論議が民主の敗因だとしているが、自民
も消費税10%と宣言したにも関わらず議席を伸ばしている」
「そこが、今回の選挙のポイントだ」
「自民の方が、経験豊富で安心だ と言う訳さ~ね」
ピー 「はは~ん、ほと国民は、将来的に消費税導入は致し方ないと覚悟を
決めているのかな?」
パパ 「当初、民主の支持率がV字回復したのは、小沢どんと鳩やんが退い
たからに他ならない」「あの二人の失政の反動から見かけ上回復した
のさ」
ピー 「と言うことは、今後とも小沢どんが出てくると駄目だと言うことだね」
パパ 「これを機会に、民主も先生の組合や特定の組合の利益を代表する
ような政策と、一刻も早く決別することだねぇ」
ピー 「どうして?」
パパ 「例えば、民主が官公庁の組合票を期待しているようでは、行革も難し
い。 と、国民は思い始めた」
「そこに、議席を伸ばしたアジェンダ渡辺の勝因がある」
ピー 「行革一本に的を絞った事が、功を奏したんだね」
パパ 「これは、ビジネス界で言うニッチャー戦略だねぇ」
ピー 「ほと、イラ菅は、事業仕分けの結果を具体的な数字で示さないと、
国民の支持を失うと言うことかぁ」
パパ 「そう、今後その数字がイラ菅政権の支持を左右することになるね~」
「逆に言えば、今のイラ菅にとって、支持を得る方策はそれしか無い」
「蓮舫2位議員の集票が、見事にそれを物語っている」
ピー 「一人区、二人区の選挙戦術の問題を指摘する声もあるよ?」
パパ 「それもあるが、表面的な現象に過ぎない」
「本質は、国民の政治への思いだ。国民は、公務員制度改革に期待
しているんだ」「日本国民は、いよいよ納税者としての権利を主張し
始めたのさ。換言すれば、生活がそこまで困窮してきたんだ」
ピー 「パパが、イラ菅の強みは市民運動出身だと言っていたね」
「であれば、イラ菅は市民運動家として、そこに気付かなきゃ~ねぇ」
パパ 「そう、組織に属さない市民を見方に付けることが重要だ」
「そこに気付かないから、選挙で敗れた法相続投、なんて変な事を
する」
ピー 「なるほど~、民意無視だね」
パパ 「業界や組合の組織票を当てにする選挙方法だけでは、今や集票
が難しい」 「そのことを、早く選挙戦略に取り入れた方が勝ちだ」
「アジェンダ渡辺のようにね」
ピー 「所謂浮動票をどうやって集めるかだね~」
「新しい考え方の選挙参謀が必要だねぇ」
パパ 「票の構成要素を分析し、そこから選挙方法と政策を立案しないと」
ピー 「だけどそれは、大衆迎合になる恐れもあるねぇ」
パパ 「ま、今回の選挙は、バラ撒きで大衆票を集めるのには限界がある、
という ことを示した」「ここ暫くは、市民運動のようなクリーンさを前面
に出して 戦わざるを得ない」「そして、早く対小沢どん戦略を実行し
ないと、 国民 はもっと離れて行くぞえ~」
ピー 「そうか、あれだけバラ撒きをしても、票に結び付かなかったもん
ねぇ」 「小沢どんのバラ撒き戦略は、国民に見透かされたと言うこと
かな」 「バラ撒いた分だけ国民の負担が増えると・・・」
パパ 「結局、政局主体の小沢どん選挙は、国民から愛想をつかされたん
だ」 「決して消費税問題なんかじゃ無い。そこを理解すべきだ」
ピー 「元を辿れば、小沢どんと鳩やんの失策に突き当たるのかぁ」
「だからパパは、もし負ければ小沢どんと鳩やんのせいにすれば
いい、 と言ったのかぁ」
パパ 「イラ菅は、そこを徹底的に利用すべきなんだが~・・・」
「自虐的になるとお仕舞いだ」
ピー 「するとさ、消費税は、対小沢どん戦略の中に含めることで、うまく
論議に持ち込む必要があると言うことかぁ」
パパ 「そうだね。小沢どんを排除することで、何とか国民に納得して貰い、
その後に消費税の是非を問わねば」「それと、蓮舫2位議員を行革
で前面に押し出し、民主全体の支持率と好感度をUPさすことだね」
ピー 「何か作為的だな~」
「で、小沢どんの動向だけど・・・」
パパ 「マスコミは色々言っちょるが、ここは基本どおりに数の論理で考え
ねば」
ピー 「なるほど、小沢どんの動きは、数の論理で考えれば解ってくるの
か~」
パパ 「マスコミの言う連立じゃが、数の上での勝算がなければ小沢どんは
動かん」
「今の小沢どんは、連立を組むより民主内での勢力争いが先決だ」
ピー 「でも法案が通過しないじゃん」
パパ 「小沢どんにとって、当面そんなことはどうでもよい」
「法案は、数さえ確保できれば後で通すことも充分可能だわさ」
ピー 「これで小沢どんの衆参全権掌握は、数年先に伸びちまったね~」
パパ 「先ずは小沢どんにとって、何としても幹事長職を確保することが
最優先だね」「そして、そこに傀儡を据える」
ピー 「さすれば、幹事長権限で民主を思いどおりにできる?」
パパ 「そういうこと。その成否によって、小沢どんが新党を結成するか
否かが 決まるだろうね」「泥沼の戦いになるぞ~」
ピー 「小沢どん対非小沢どんの戦いだ」
パパ 「今の小沢どんの頭は、その事と次回衆院選に向けた思惑で
一杯だよ」 「法案なんて国会でうだうだ言ってれば、直に9月になる」
「そこが勝負どころだ」
ピー 「小沢どんは、本当に連立に動かないのかな~?」
パパ 「動くには、相手が連立を組み易いように民主の体制を整えねばなら
ない」
「例えば、アジェンダ渡辺と連立を組むには、彼が言っている小さな
政府へと政策転換しなければならない」
「それと、噛み付き亀を切ることだね。彼は大きな政府志向だから、
アジェンダ渡辺との連立に必ず反対を唱える」
ピー 「あ~、それで当面小沢どんは、イラ菅との勢力争いにならざるを
得ないのかぁ」「今の執行部は、大きな政府志向だもんね」
「でも、アジェンダ渡辺は、連立は有り得ないと言ってるよん?」
パパ 「政治屋の言ってる事を信じちゃいけないよ。それは条件次第だ」
「それに小沢どんは、条件や政策転換なんて気にもせずに実行する」
「要は数の確保だけが目的だ」
「そこに、あの人に政権を任せられない理由があるのさ」
ピー 「ま~た数年、ごたごたが続くのかぁ」
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