2010年7月1日木曜日

ピートとパパの会話(その106 Lindy Hop)


パパ 「暑~い、つい、つい! それもむし暑い!
ピー  「むし(虫)がいるのとちゃう?」
パパ 「・・・・・」
    「今日は、前から気になっている事を二つばかり話そう」
ピー  「ほ~、その一は?」
パパ 「センチメンタル・ジャーニーという曲があるのじゃが~・・・」
    「誰が歌っているのか不明だったのが、遂に判明した」
    「これだ」


ピー  「別に変わったことでもないじゃん?」
パパ 「声からしてDoris Day と見当をつけていたんだが、幾ら聴いても
    この歌い方が出てこんじゃった」「それが、You Tubeのお蔭で
    見つかったという次第なんだよん」
ピー  「歌い方が違う? 同じDoris Dayじゃないの?」
パパ 「い~や、その時のプロデュースによって歌い方が異なる」
    「演歌と違って、この点が難儀なんだな~」「その為、この歌い方
    に当たるまで、Doris DayのCDを何枚も買わないといけない」
ピー  「ほんまに難儀なことでやすんすねぇ。その二は?」
パパ 「今日の本題、リンディ・ホップだ」
ピー  「リンデーホップ?」
パパ 「ちゃう、リンディ・ホップ!。そ~れは、田舎の発音ざます」
ピー  「ここは田舎じゃけんね」「で、一体何のことなん?」
パパ 「リンディ・ホップは、スウィングダンスの原型と言われている」
    「1920年代にハーレムで生まれたんじゃよ」「ペアで踊るんじゃが、
    アクロバットのような躍動感溢れるダンスなんだ」
ピー  「語源は?」
パパ 「1927年にリンドバーグが大西洋を無着陸で横断したろう」
    「で、リンディ(リンドバーグ)が大西洋をホップしたと言う事から、
    リンディ・ホップと命名したんだとさ」
ピー  「何だかよく分からんが、そういう意味合いか~」
パパ 「では一発、リンディ・ホップを観てみよう。少々喧しいから辛抱
    してね」「2番目に出てくるペアが、ロックステップから入って
    バック・チャールストンを披露するからよく観察してみよう」
  http://www.youtube.com/watch?v=LAAAV7BB1HU

ピー  「これって、ジルバじゃないの?」
パパ 「リンディ・ホップから派生したのが、ジルバなんじゃよ」
    「そのリンディ・ホップの基本は、チャールストンなのじゃが」
ピー  「バック・チャールストンってのは、女性の後ろに男性が付いて、
    同じステップで踊るやつかな」「子供の電車ごっこじゃんか?」
パパ 「そう、2番目のペア以降、皆さん電車ごっこをやり始める」
ピー  「パパは、こんなのが好きなん?」
パパ 「昔、アメリカ映画の中で観たんだが、やけに印象的だっただけさ」
    「これが、リンディ・ホップだと分かったのは、ずっと後になって
    からなんだ」「これもYou Tubeのお蔭ではっきりと認識できた」
ピー  「でも、日本じゃ余り知られていないね」
パパ 「アメリカでも60年代以降、ロックに押されて廃れて行った」
    「では、50年代のヴィンテージなリンディ・ホップを観てみよう」
    「服装に時代背景が現れているよ」
  http://www.youtube.com/watch?v=Rf55gHK48VQ&NR=1
  http://www.youtube.com/watch?v=m7o9g7QOjIo&NR=1

ピー  「ほう、踊っている人が、紳士・淑女のような服装をしているね」
パパ 「そうだよん。男性はネクタイを締めているし、女性はロングスカート
    で、アメリカが一番強かった50年代ファッションだ」
ピー  「ロングスカートってのは~、エレガントだねぇ」
パパ 「このダンススタイルは、黒人のラグタイムやチャールストンのリズム
    から来ている。ま、ワルツのような優雅さには程遠いと言えるがね」
ピー  「ラグタイム?」
パパ 「ラグタイムは、1900年前後に流行ったシンコペーションを多用した
    メロディだよん。ラグタイムは、チャールストンの原型音楽と言わ
    れている」「ジャズもラグタイムの発展型だ」
ピー  「ほう、黒人音楽のルーツだ。で、シンコペーションがどうって?」
パパ 「これは、パパの下手な説明よりYou Tubeを観た方が早いね」
    「ユーミンの'あの日にかえりたい'も説明に出てくるよ」
  http://www.youtube.com/watch?v=06mrxydjNiM

ピー  「ふ~ん・・・」
パパ 「ガーシュインの'パリのアメリカ人'にも、チャールストンが出て
    来るんだよん」
ピー  「でも、忙しそうなダンスだね~」
    「ツイストは?」
パパ 「ツイストは、ロックと共に流行りだした」
    「ロックがティーンエイジャーの音楽になった頃から、ダンスの服装
    もカジュアルになった」「ポニーテールもこの頃に流行った」
ピー  「この手の音楽がティーン主体になったのは、ロックが原因かぁ」
パパ 「それと共に、上達が難しいペアで踊るリンディ・ホップよりも、
    個々に踊るツイストが流行りだしたのさ」
ピー  「ダンスは、大抵ペアで踊っていたもんね~」
パパ 「ペアだから社交的な意味合いが強かったし、ダンスも基本から学ぶ
    必要があった」「だから服装も社交的な正装を求められたのさ」
ピー  「ペアで踊るリンディ・ホップも、その流れを汲むのかぁ」
パパ 「ツイストが流行りだした頃、一人で踊るダンスは画期的だと宣伝
    されたが~、日本じゃ太古の昔から一人で踊っちょった」
ピー  「お~、盆踊りもそうだね~」「ペアとソロ、何か文化の根源的な違い
    を感じるなぁ」
パパ 「ほほ、調べて見るかい?」
    「では、60年代の全米長期一位に輝いたカスケーズの'悲しき雨音'と
    'シェルブールの雨傘'を聴いて、後は昼寝をいたそう」
  http://www.youtube.com/watch?v=sdn-7lvwKXQ
  http://www.youtube.com/watch?v=RxaiUrAK88c&feature=fvw

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