2010年6月8日火曜日
ピートとパパの会話(その103 小沢が解る?⑮)
ピー 「硫黄岳に登っている間に内閣が変わっていたじゃん」
パパ 「それでは、先ずこの曲から聴いてみよう」
http://www.youtube.com/watch?v=1IfUZ3lQIIs
ピー 「なんじゃいな、これ?」
パパ 「イラ菅の十八番だ。カラオケで歌っちょる」
ピー 「どこからそういう情報を仕入れて来るのさ~」
パパ 「んで、小沢どんと鳩やんが居なくなって、やっとスッキリ
したねぇ」
ピー 「福島おばはんも主張を押し通し、遂に連立を離脱したね」
パパ 「根本的に思想が異なるからねぇ。数合わせで連立に参加したから、
その矛盾が出ただけだよ」
ピー 「連立離脱は、単純な成り行きに過ぎないんだね。結果的に~」
パパ 「ここは主張を変えなかった福島おばはんに敬意を表し、
これからは’福島おばさん’と呼ぶことにしよう」
ピー 「それがいい」
「しかしさぁ、辺野古案は元に戻るし、鳩やんは自滅したし、
小沢どんは追い出されたし、福島おばさんも政権から出て
行ったし、全てパパの筋書き通りじゃん」
パパ 「はは、結果を予測する論理的構成要因が、たまたま揃っていた
だけだよん」
ピー 「論理が単純明快だったのか」「ほんで、これからは~?」
パパ 「小沢どんの権力を如何に排除できるかが、イラ菅政権の成否を
決定付ける要素だ」
ピー 「皆さん、そう言ってるね~」
パパ 「先ず、小沢どんから金と権力集中を奪取する事だね」
「大多数の国民は、小沢どん不支持だろう。そこが付け目だ」
ピー 「政調復活は、その第一ステップなんだね」
「議員立法も復活しなきゃーね」
パパ 「大事なことは、小沢チルドレンに、小沢どんの支配下では
政治生命が危ういと、啓蒙運動を展開する事だねぇ」
ピー 「つまり、彼らに政治家としての人格を与えることかな?」
パパ 「ま、グラグからの救出作戦だ」
ピー 「グラグって?」
パパ 「旧ソ連の強制収容所だ」「ここで小沢どんは、チルドレンに
洗脳教育を行ってお~る」
ピー 「ソルジェニーツィンの収容所群島じゃんか」
「確かに小沢どんは、彼らをアホの状態に置いているなぁ」
「でも、どうやって救出するの?」
パパ 「イラ菅内閣に対する有権者の支持率が、その鍵だね~」
「国民の支持率でもって、彼らの心を動かすのさ。そうして
小沢どんからの離反を促す」
ピー 「作為的だな~」「して、その戦術は?」
パパ 「ここ数日間で、矢継ぎ早に反小沢どん政策の発表をする事が
望ましい」「世論をイラ菅に引き付けるんだ」
ピー 「つまり、世論の力で小沢どんの権力を削いで行くんだね」
パパ 「例えば、徹底的にクリーンでオープンな政治形態に持って行く」
「そうして、旧態依然とした土着の利益誘導型政治を踏襲している
小沢どんグループとの差別化を図るんだ」
ピー 「そうすれば、支持率もどんどん向上する?」
パパ 「そして、小沢どんの作った制度を全て見直し、その逆を行う」
「根本的には、如何に民主的な党運営に持っていけるかだねぇ」
ピー 「う~ん、そういう方法で世論を味方に付けるのか~」
パパ 「民主主義の基本は、主権在民だ。小沢どん主権ではない」
「権力志向が失敗だったのは、小沢どんが体現したし~」
ピー 「イラ菅は、市川房枝女史の支援者だったとか?」
パパ 「市川房枝女史は、大変な思いで女性参政権を勝ち取った一人だ」
「また、良妻賢母型教育の反対者でもあった」「当時のウーマンリブ
の先駆けだねぇ」
ピー 「イラ菅は、そんな大変な人の支援をしていたのか~」
パパ 「そう、イラ菅の強みは、市民運動出身だということさ~ね」
「そこを強調して行けばよろしい」
ピー 「さすれば、支持率が上がる?」
パパ 「Yes」「イラ菅は、ここ一ヶ月間でクリーンなイメージを有権者に
植えつける必要があ~る」
ピー 「このまま行けば、マスコミがクリーンなイメージを醸し出して
くれるんじゃないかな?」
パパ 「それと、早急にマクロ経済学者をブレーンに持ってくるべきだね」
「官僚の知識と経験も生かすべきだよ」「そうして一刻も早く経済を
浮揚さす必要がある」
ピー 「バラマキも止めねば」「そうすれば参院選に勝てる?」
パパ 「勝てる下地が出来上がる。過半数に達しなくても、大敗する事は
ないよ」「ここ一ヶ月が勝負だ」
ピー 「もし大敗すれば?」
パパ 「そんなの小沢どんと鳩やんのせいにして、クリーン政治を続行
すればいいさ」「やがて支持率は、自然と上がってくる」
ピー 「ほう、でも小沢どんと鳩やんは、チト可哀想だねぇ」
パパ 「兎に角あの二人は、日本政治を混乱に陥れたんだから~」
「罪は深い」
ピー 「小沢どんは、9月に復活するとか?」
パパ 「そんな事になれば、支持率ダダ下がりだねぇ」
「小沢どんは、そろそろ引退する時期だよ~」「大多数の国民から
支持されていないと認識すべきなんだが・・」
「小沢どんの権力欲がね~・・・、邪魔をする」
ピー 「あん人が、簡単に引退するかねぇ?」
パパ 「小沢どんは、政党のM&Aで勢力を拡大してきた。イラ菅は、その
勢力拡大を民主内で阻止する作戦だ」「民主の原点回帰さ」
ピー 「政党のM&Aね~。小沢どんが編み出した手法だ」
パパ 「M&Aを仕掛けられたんだから、逆にそれを利用して小沢どんの
数を取り込めばエエ。今が絶好の機会だ」「そうして引退を促す」
ピー 「旧自由党とイラ菅率いる新生民主の戦いかぁ」
「分裂の危機だな」
パパ 「新旧勢力の戦いでは、古いものが敗れるという歴史の必然がある」
「その必然に賭けよう」
ピー 「ほと、小沢どんはどうするのさ?」
パパ 「権力に執着するなら、脱藩して自民とのM&Aをやるという手が
ある」「ま、グループの何十人かは付いて行くだろうが・・」
ピー 「元の古巣に戻るのか~」
パパ 「であれば、小沢どんにも政権復帰のチャンスがあり得るさ」
「民主の中で、再び権力を握ろうとしても、国民が納得しない」
ピー 「だけどね、小沢どん一流の、国民が望んでいるから、という勝手な
解釈を持ち出すかもよ」
パパ 「じゃけんイラ菅は、現段階において、小沢どん復活の芽を徹底的に
摘んでおく必要がある」「それが第一優先の使命かもね~、ほほ」
ピー 「ほと、民主政権の首にフロントラインを打って、小沢どんが近づけ
ないようにすればいいんだワン」
パパ 「面白いことを言うね~」
ピー 「鳩やんはどうするのかなぁ」
パパ 「あん人は、政治家に向かん」「常に担がれてきただけだわさ」
「とにかく労働をしたことが無いから、世間を知らない感じだねぇ」
ピー 「だから、小沢どんにとっては、担ぎ易かったんだなぁ」
パパ 「鳩やんの唯一の功績は、小沢どんを道連れに辞任したことだ」
ピー 「小沢どんがよく辞任したね」
パパ 「支持率という数の減少には勝てん。それが小沢どんの数の論理だ」
ピー 「だから引かざるを得なかった?」
パパ 「ここは一旦身を引いて再起を図るというのが、あん人の作戦だ」
「下手をすると、民主をガタガタにして出て行くぞ~」
ピー 「それにしても、普天間と辺野古が心配だね」
パパ 「今となっては如何ともし難い。十年は無理じゃないかな」
「鳩やんのした事は、今後の政権運営の足枷となる」
「但し、鳩やんの理念は正しい。それだけが救いだ」
ピー 「何故そないな事になったのかな?」
パパ 「理念優先でプロセスが無い。つまり、彼は策士じゃないのさ」
ピー 「自民は、これからどうするの?」
パパ 「今回の政変で、自民は素っ飛んだなぁ。もう手の打ちようが無い」
「何を言っても空虚に響くだけだ」「他の野党も同じだねぇ」
「しかしだ、民主も税制を変えて国民の資産やお金に手を付けると、
支持が離れていくぞう」
ピー 「自民が突っ込めるとすれば、そこだね~」
「でも、小沢どんはいらん」
パパ 「政党支持率は、根本的に経済の問題なのさ」
「あのね、現民主政権は、社会主義嗜好があるんだ」
「そこが注意点だね」
ピー 「メンバーを見れば、旧社会党出身者もいるね」
「玉の輿なんかも考え方が古そうだ」
パパ 「社会主義は、一生懸命働いても報われない経済構造なんだよね」
「これは、マルクス,エンゲルスの家族・私有財産及び国家の起源に
ついての論述を読めば理解できるかもね」
ピー 「どういうこと?」
パパ 「結論的には、国民の財産は全て国家に帰属するのであるから、
その全てを国家が巻き上げて再分配するということさ」
ピー 「ええ? 自分のお金を自分で好きなように使えないの?」
パパ 「ま、そういうことだね」
「民主が税制を抜本的に見直すと言っているのは、そういう事だと
パパは理解している。極論の極論だがね」
「じゃが、それが社会主義の根本原理だ」
ピー 「増税を伴うじゃんかぁ・・・」
パパ 「イラ菅は消費税を上げれば景気が良くなると言っているが、
何故良くなるのかを理論的に説明出来ないでいる」
ピー 「どうして説明出来ないの?」
パパ 「経済理論に裏打ちされた発言じゃ無いからだよ」
「鳩やんじゃないが、財政逼迫の中での思いつきで言っちょる」
ピー 「パパが、政権内にマクロ経済学者を入れろと言うのは、根拠に
基づいた経済政策を実行する必要があるからだね」
パパ 「小泉政権が、新自由主義の竹中平蔵氏を起用したようにね」
「例えば、消費税を上げるにしても、理論的根拠が無いと国民
への説得力に欠ける」
ピー 「なるほど~、バラマキのために消費税を上げるというなら、
±ゼロで国民生活は良くならないわなぁ。むしろマイナスだ」
「それでは国民として納得でけんねぇ~」
パパ 「そうじゃろ~」「消費税アップで経済が好転すると言うなら、それを
数字で説明しないと具体性が無い。言葉だけじゃ~信用でけんよ」
ピー 「やはり、理論的な裏づけが必要なのかぁ」
「でないと、またしても鳩やん政権の二の舞になる?」
パパ 「そうだよん。さ~、その時国民はどうするかだ。ふふふ・・・」
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