2011年6月20日月曜日

ピートとパパの会話(その123  トロイカの崩壊)



ピー  「梅雨で空も鬱陶しいし、政治も鬱陶しいね」
    「小沢どんも梅雨空のように元気がないしぃ」
    「でも何故だろう?」
パパ 「そら、世間の目が厳しくなり、お金が思うように
    集まらなくなったからだよん」
    「じゃけん、分け前を貰えない子分達が騒いどる」
ピー  「内閣不信任案の件で、小沢どんの身内が分裂状態なのは、
    それで?」
パパ 「以前なら、こんなのお金を配って解決していたさ」
    「ばってん、今の小沢どんは軍資金に乏しい」
ピー  「ん? てことは、全てお金の問題か~」
パパ 「古い体質の政治グループは、お金が無くなれば霧散する」
    「お金が出来れば、またそれに結集する」
ピー  「なんじゃそれ? 砂糖に群がる蟻じゃんか」
パパ 「鳩やんがグループの長であり続けられるのは、お母ちゃんの
    お金を配っているからだよ~ん」
    「両者とも、根本的には角栄政治の亜流だな~」
ピー  「ちと言い過ぎじゃないの?」
パパ 「世界は、日本の政治をその程度にしか視ちょらんよ」

ピー  「一人元気なのは、都知事だね」
パパ 「彼は、政府を頼らないからねぇ」「だから何事も即座に実行
    できるし、後から政府が着いて来ている」
ピー  「政府がやらないなら、東京都がやるちゅーことか」
パパ 「それと彼は、経済が解るからね。この強みは大きい」
ピー  「は~ん、経済が解るちゅーことは、社会を豊かにする政策に
    長けているということだね」
    「これは、パパが言っている社会保障の原理か知らん」
パパ 「んだ、あの人のリーダーシップの根本は、二本の柱から
    成立っている」
ピー  「政府を頼らない。経済が解る。この二つだね?」
パパ 「そうだ、そこに自治行政の真髄を見ることができる」
    「大阪のまる子知事も同じだ」
ピー  「はは、ちびまる子そっくりの髪型だね。顔の輪郭もよく似ちょる」
    「愛知の自治体は?」
パパ 「愛知の例の二人だね。彼らは今以上に伸びないね~」
    「何故なら、選挙後に二人揃って小沢どんに挨拶に行ったろう」
    「それが失敗だったのさ」
ピー  「どうして?」
パパ 「小沢どんは金権政治の権化だ。そこへ挨拶に行ったものだから、
    選挙民は一蓮托生と看做してしまったのさ」
ピー 「ほう、だから名古屋市以外の選挙で振るわなかったのかぁ~」
パパ 「二人とも当てが外れたろうな。民意がわかっちょらんよ」

ピー  「して、イラ菅は?」
パパ 「あれにやらしてみたんだが、国政が無茶苦茶になったというのが
    実情だね。単に思いつきでやってるんだから」
    「彼は、政策立案の政治プロセスや民主的な手続きを無視している
    に等しい」
ピー  「勝手にあちこちへ口出しするんだな。三権分立も何もないね」
    「それを政治主導と勘違いしているのかぁ」
パパ 「その点小沢どんは政治のプロだね」
    「内閣法制局の国会答弁禁止や議員立法の制限など、目立たない
    ように立法府を上手く追込んで行った。流石だよ」
ピー  「それに比べると、イラ菅は生徒会のようなものだね。はは」
パパ 「それとイラ菅は、外国人献金問題も無視している。明らかに
    法律違反だよ。日本国憲法にも抵触するんじゃないかい」
ピー  「なるほど~、だから自民党は、イラ菅が辞めれば大連立も有り
    得る、と言っているんだね」
    「民主党内からも、居座りに批判が続出しているね~」
パパ 「ま、民主党もとんでもない奴を選んじゃった、というのが
    本音だろうな。ワシもそうじゃがな」
    「とにかく、閣僚連がイラ菅に辞任要求をしているんだからね」
ピー  「ほと、与野党の見解は、危なっかしいイラ菅には国政を
    任せて置けないということか。でも後継は?」
パパ 「もし大連立をするなら、後釜はそれまでの繋ぎでしかない」
    「適当に決めればエエさ」
ピー  「そんなことで国政が維持できるの?」
パパ 「平成に入ってから首相が15人も変わっちょる」
    「一人平均1年半だよ。どうとでもなるさ」

ピー  「国家予算における財源の問題は?」
パパ 「自民党が言うように4Kを止めればいいよ」
    「そして、それを震災の復興財源に充てればええ」
ピー  「でもガキ手当は?」
パパ 「そら、ガキ手当は無いよりもあった方がエエ」
ピー  「そうだろう~」
パパ 「じゃが~、言っておくがさ、パパ達の時代にはガキ手当なんか
    無かったぞ」「教科書代や給食代も有料だった」
    「それでも大多数の親は子育てをしてきたんだ」
ピー  「でもさ、民主党や福島おばはんは、子供は社会で育てるもの
    と言ってるじゃんか」
パパ 「何をぬか味噌ほうれん草。昔からちゃんと社会で育ててきたわい!」
    「例えば、扶養手当であるとか諸々の控除が税制面でなされてきた」
    「その手当や控除相当分を、社会の皆で負担してきたということだよ」
ピー  「あ~、それでガキ手当を出す代わりに、今までの手当や控除を
    減らす訳かぁ」
パパ 「そうだよん。財政予算ちゅーのは天秤のようなもので、何かが
    増えれば何かを減らして平衡を保たねばならない」
ピー  「なんで~?」
パパ 「何故なら、国家予算は前年より減らないし、限られた総額の中で
    収支のバランスを取るからさ。それに伴い税金や手当も増減する」
ピー  「ほと、今更ながら、子供は社会で育てるものと言い出したのは、
    辻褄あわせと票集めの方便かい?」
パパ 「そうじゃ。今回の震災でも4Kを維持しようとするから、増税論
    が出てくる」「4Kを無くせば増税しなくて済むかもね」

ピー  「高校無償化は?」
パパ 「中卒で働いている少年少女が、同世代の高校生の授業料を
    負担させ られることに矛盾を感じるね~」「無償にするなら、
    勤労少年少女の税金も、全額無税にすべきだと思わないかい?」
ピー  「確かに不公平だねぇ。やはり単なるバラ撒きか」
パパ 「あくまで4Kに拘るなら、復興財源も何もかも、結局のところ
    小沢どん問題に帰する」
ピー  「民主党の諸問題の根源は、小沢どんか~」
パパ 「小沢どん、鳩やん、イラ菅、このトロイカはどえらい迷惑だ」
    「次回は、パっと明るくRoll Over Beethovenで行こうや」

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