2010年12月10日金曜日
ピートとパパの会話(その117 小沢が解る?(21))
(Photo by Wikipedia)
ピー 「久しぶりに小沢どんの話かい」
パパ 「ま、小沢どんというより民主全体の話だ」
「それに、福島おばはんも出てきたからね~」
ピー 「福島おばはんが出てきた?」
パパ 「イラ菅が、衆院で2/3以上の多数を取りたいために、
福島おばはんを囲い込もうとしている」
ピー 「ほう、数の論理だ。これは、小沢どんの手法だね」
パパ 「そう、小沢どんのパクリだ」
ピー 「その目的は?」
パパ 「衆院での法案再可決を目指すんだ」「数合わせ
だけで異質なものを囲い込むと、後々大変なこと
になるよ」「イラ菅内閣は救い難い」
ピー 「ほと、普天間の二の舞だ」
パパ 「問題は、武器輸出三原則の見直しに、福島おばはんが
徹底反対していることだね」
ピー 「理由は?」
パパ 「日本は、憲法九条の精神に基づいた平和国家を目指さ
ないと駄目だという考え方だ。それで武器輸出も絶対
あかんと唱える」
ピー 「平和国家になるならいいじゃんか」
パパ 「平和は、他国から侵略されないよう武力で維持する
しかない」「その維持を同じ体制の国々が分担して
行おうというのが、今回の武器輸出三原則見直しの
趣旨じゃ」「これを単なる兵器ビジネスだと誤解して
はならない」
ピー 「そういうことか。なら、反対することもなかろうに」
「でも憲法九条の集団的自衛権の禁止に反するのでは?」
パパ 「集団的自衛権をどうするかは、中共やジョンイル王国の
出方次第だね」「それによって議論されるべき問題だ」
ピー 「されない方を望むよ」
パパ 「それともうひとつ、福島おばはんはイデオロギー上、
米国が嫌いなのじゃよ」「だから米国絡みの事には全て
反対する」
ピー 「難儀な人やね~」「でも武器輸入はどうなの?」
パパ 「米国からの武器輸入にも反対の立場だ」
「でも中共やロシアが紛争国に武器輸出をしていても、
福島おばはんは黙っちょる」
ピー 「中共やロシアは善で、米国は悪という考え方かぁ」
「少なくとも中立であるべきだね」
パパ 「まぁしかし、日本の武器輸入額は、この7年間で
9200億円超に達しているからね~。支払いが大変だ」
ピー 「ほえ、年1300億円を超える武器輸入か~」
パパ 「因みに列強各国の武器輸出額は、米国3兆7800億円、
ロシア3500億円だよ」
「何れも2009年度統計だから、今後はもっと増えるかも」
ピー 「ふ~ん、大儲けじゃんか~」「そこへ中共も加わるのか」
パパ 「武器輸出は儲かるから、米国はあちこちで紛争を起こす
ちゅーのが、社会主義国のプロパガンダだ」
ピー 「福島おばはんは、それを信じ込んでいるのかなぁ」
パパ 「高福祉国家のスウェーデンも、2008年度1270億円の武器
輸出をしている」「ドイツは3300億円、イタリアは3700 億円
の輸出を誇っている」
ピー 「ぇっえ~、日本とともに戦争に負けたドイツやイタリア
も武器輸出をしているの~?」
パパ 「そうだよ。これをビジネスと見るか、政治絡みと 見るかだが~・・・」
(自衛隊使用: スウェーデン製カールグスタフ84mm無反動砲)
(Photo by Wikipedia)
ピー 「やはり武力でしか平和は守れないのか~」
パパ 「現実はそうだね」
ピー 「そうか、ジョンイル王国の砲撃も、日米韓三国で対応
した結果、中共は慌てふためいたし、ジョンイル王国も
やたらと武力挑発ができなくなったね」
パパ 「そう、平和維持には武力が必要なのさ」
「今回の日米韓の軍事演習で、中共も当分尖閣に手が出せ
なくなった」「ロシアもNATOがあるから、欧州周辺国に
手が出せない」
ピー 「なるほど~。尖閣諸島の問題や北方領土も、異なる体制の
国家との問題だね」
パパ 「中共やロシアとは、武力の裏づけがあってこそ、まともな
交渉ができる」「一方米国とは、沖縄の基地問題にしろ、
武力ではなく平和的に交渉ができる」
ピー 「米国とは、民主国家同士という訳か」
「尖閣の問題は、どうすればいいの?」
パパ 「もう駄目だ。武力で維持して行くしか方法はない」
「理由は、先般の問題を法律に従って処理しなかったからだ」
「もしそうしていれば、世界が理解する」
ピー 「事の論拠が理路整然とするね」
パパ 「日本は、譲歩する余り、逆に中共の軍事的脅かしを誘発
した」「日本は、武力でしか解決できない状況を自ら作り
出してしまった」
ピー 「それが、パパの言っていた明治の大津事件を参考にせよと
いうことだったのかぁ」
パパ 「大体中共を何故恐れるのかだが」「これは、満州を植民地
化していた負い目があるからだと思う」
ピー 「だから、法律に則った処理が出来なかったのかぁ」
パパ 「民主は、外交交渉に馴れた人がいないから、どうしても
そうなる」「ここに福島おばはんが加わればどうなるか、
自ずと分かるというもの」
ピー 「それが、仙石イエスの ’日本の中共への属国化は今に
始まったことではない’と言った言葉の真の意味か~」
パパ 「解ってくれはりましたか、ピート君」
「数欲しさで福島おばはんに近付いてはいけないのじゃよ」
「イデオロギーのために政治が混乱するだけだ」
ピー 「政治も経済も日本国家を考えてのことじゃなく、何もかも
が左を向いているんだね~、あの人は~」
パパ 「回れ~左だ」
「米国が、またイライラし始めるよ」「これでもう米国は、
民主を完全に見放すだろうねぇ」「自衛隊と共同訓練を
するのも、米国の利益のみを考えてのことになる」
ピー 「小沢どんは動かないの?」
パパ 「政治とカネの問題で動けない」「彼が一番恐れるのは、
イラ菅が小心になって解散してしまうことだ」
ピー 「はは~、折角集めた数が霧散してしまうんだな」
パパ 「その通り。今、選挙をやれば、民主は完全に敗北する」
「その対応策で頭が一杯だと思うね」
ピー 「どういう対応をして行くの?」
パパ 「小沢どんが前面に出ることは、もはや無理だ」
「院政しかないだろうね」「但し、仕掛けが必要だ」
ピー 「仕掛け?」
パパ 「小沢どん待望論を醸成していくのさ」
「先ず第一に、来年の統一地方選へ向けての対策指揮を執る」
「ここで選挙に強いカリスマ小沢を醸し出すんだ」
ピー 「持って来いの役割だね」
パパ 「そうやって、イラ菅が解散できないように党内を纏める」
「盛んに小沢どんシンパを集めて会合を開いているのがそうだ」
ピー 「ははん、そうして評判の悪いイラ菅と仙石イエスを退陣さす
のかぁ」
パパ 「イラ菅も仙石イエスも、選挙ノウハウでは小沢どんに
適わないからね」「統一地方選は、絶好のチャンス到来だ」
ピー 「にゃーるほど、選挙技量で圧倒する訳だ」
パパ 「んだ、さすれば民主の数が、実質的に自分のものになる」
「それにイラ菅と仙石イエスが、内政・外交で失敗するほど
小沢どんの利になる」「選挙と失政の両面仕掛けだ」
ピー 「そうして二人を追込み、院政を敷いて行くのかぁ」
「しっかし、同じ政党内でよくやるねぇ。国民主体でなく政党
派閥主義だ」
パパ 「じゃが、そうさせないためにイラ菅と仙石イエスが国会招致
で小沢どんを追込んでいる」
ピー 「そういう政争は止めて欲しいね」
パパ 「追込みすぎると、窮鼠ネコをかむで、党が分裂しちまうぞ」
ピー 「政治って、そんな簡単なものなの」
パパ 「民主は、元々異質な人々の集まりだからね」
ピー 「それにさ、イラ菅と仙石イエスの内政・外交は、何か変だね」
パパ 「経験ある自民党の内政・外交政策を引継がなかったからね~」
「人脈も途絶えた」「だから両方ともギクシャクしている」
ピー 「国家としての理念を持たずに政権を担当したんだなぁ」
パパ 「そうだよん。理念がないから数に頼ろうとする」
「国民を説得するだけの技量に欠けるんだ」
「だから国民は、自民の方がマシだったとなる」
ピー 「うまく行かなくなったから、イラ菅政権も数の論理に頼る
ようになったのかぁ」
パパ 「その点では、小沢どんと一致した」「小沢どんは解散させたく
ないし、イラ菅と仙石イエスは権力を離したくない」
ピー 「そこで数なんだね」「だから子供手当を始め、財源の裏打ちも
ないのにバラ撒き政策をするのか~」
パパ 「小沢どんは、ばら撒きが国民に不評なのをよく知っている」
「だからマニフェストを持ち出し、イラ菅達を煽って追込んで
行くのさ」
ピー 「追込み漁だね」「小沢どんは連立を組まないの?」
パパ 「その情勢にないね。政治とカネで小沢どんの立場が悪すぎる」
「あるとすれば、イラ菅と仙石イエスの方だね」
「その為には、小沢どんを切る必要がある」
ピー 「どうして?」
パパ 「民主と連立する側にして見れば、政治とカネの小沢どんがい
たのでは国民へのイメージが悪い」
パパ 「ま、問題は来年4月の統一地方選だ」
ピー 「それに負ければ?」
パパ 「解散風が吹く。小沢どんは、その時までに院政の足元を固め
ないといけない」「つまり、権力の座からイラ菅と仙石イエス
を蹴落とす」
ピー 「もし小沢どんが連立するとして、その相手は?」
パパ 「小沢どんにとって、数さえ集まれば何処でもいい」
「それが小沢どん流儀だ」「更に、連立相手の言い分を全て受け
入れる」「後は民主を乗っ取ったようにやるだけさ」
ピー 「は~、自民党への先祖帰りも可能と言う訳かぁ」
パパ 「小沢どんは、イデオロギーや国家の理念とは無縁の人だから、
如何様にも変身できる」
ピー 「ふぅ~、そこが小沢どんの強みか・・・」
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