2011年1月6日木曜日
ピートとパパの会話(その119 It could happen to you)
ピー 「It could happen to you って何よ?」
パパ 「こ~れは、ジミー・ヴァン・ハウゼンという人が作った曲名じゃ」
「1944年の映画、And The Angels Sings の主題歌なんだよん」
ピー 「ほう? また突然の紹介だねん」
パパ 「NHK教育の番組’美の壷’に使われているジャズナンバーを聴いて
いたら出てきたんじゃ」
ピー 「題名の意味は何なん?」
パパ 「そうねぇ~、’あなたにだって起こりえるよぉ’ってことかな」
「ま、恋の予感ってとこだな」
ピー 「ってことは、季節は春だな」
パパ 「おぉ、鋭いねぇ」
「この曲はジャズナンバーの範疇に入っているが、元々はポップソング
だな~」
ピー 「どんな曲か聴きたいね~」
パパ 「その前に、ベートーヴェンの月光ソナタ第三楽章を聴いてみよう」
http://www.youtube.com/watch?v=zucBfXpCA6s&feature=channel
ピー 「ベートーヴェンを引き合いに出したのは何故?」
パパ 「月光ソナタは古典だ。ベートーヴェンと言えども形式を重んじた
作風に なっちょる」
「んで、片やバド・パウウェルが弾く It could happen to you を聴く
と、 何ものにも代えがたい自由さを感じる、と言うことさーね」
ピー 「いちいち大袈裟じゃの~」
パパ 「それに、バド・パウウェルが弾く It could happen to you は非常に
情緒的だ」「では、先程の恋の予感という意味合いを心の片隅に
置き、 先ずは聴いてみよう。感性を研ぎ澄ませて・・・」
http://www.youtube.com/watch?v=0O7zSH1hfjw
著作権とやらで削除されたので、こちらでどうぞ。3曲目です。↓
http://www.youtube.com/watch?v=RG7M-9gqHZs
ピー 「ジャズなのにピアノソロだね」
「そして、古典のように、何かに支配されているような作風でもない」
「極めて自由に演奏している風景が心に浮かぶね。これは、アメリカ
が持つ自由さだねぇ」
パパ 「そうさ、その自由の表現が、アドリブや即興演奏となって現れてくる」
「特に’It could happen to you’といった曲をジャズで弾くとね」
ピー 「う~ん、ジャズの真骨頂だね~」
パパ 「バド・パウウェルもヒロポン中毒だったのだが~、一体この表現の
感性は、どこから生まれてくるのか不思議でしようがない」
「この曲も色々な人が演奏しているが、実は歌詞もあるのじゃよ」
ピー 「ほえ? インストゥルメンタルじゃないのかぁ」
パパ 「これがその歌詞だ↓。適当に訳しなはれ」「但し、直訳はいかん。
意味不明となる」
ピー 「ん? 文法的に訳すと駄目なん?」
パパ 「そこはほれ、恋の予感的に訳さにゃ~ならんのよ」
Hide your heart from sight,
Lock your dreams at night,
It could happen to you.
Don't count stars,
Or you might stumble.
Someone drops a sigh,
And down you'll tumble.
Keep an eye on spring,
Run when church bells ring.
It could happen to you・・・・
パパ 「うんじゃ、この歌詞を踏まえてVOCALを聴いてみよう」
ピー 「どの歌唱が、この曲の持つ意味合いに相応しいかだねぇ」
パパ 「It could happen to you と想いながら聴こう・・・」
「それでは先ずチェット・ベイカーさん、どうぞ」
http://www.youtube.com/watch?v=WfGcJ-0Yr84&feature=related
ジョー・スタッフォード
http://www.youtube.com/watch?v=WxWzfQsAjEU
ローズマリー・クルーニー
http://www.youtube.com/watch?v=Cw2YLyCOw3g&feature=related
リタ・ライス
http://www.youtube.com/watch?v=IfeREx6KcY4&feature=related
ドリス・デイ
http://www.youtube.com/watch?v=i9wYNGMeLvw&feature=related
ダイアナ・クラール
http://www.youtube.com/watch?v=C9wS--_n7oc&NR=1
パパ 「さて、お気に入りの雰囲気に出逢えたかな?」
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