2011年4月1日金曜日

ピートとパパの会話(その120 大震災へのレクイエム)

「東北地方太平洋沖地震で被災された方々に、
                心よりお見舞いを申し上げます。」


ピー  「正月以来の会話だね」
パパ 「んだ。中国の赤色革命の考察をするつもりだったが、大震災で
    それどころじゃない」
ピー  「被災した人達の心境を思うとねぇ」
パパ 「こういう時は、心の癒しが必要だから、せめて音楽でケアをと
    考えている」
ピー  「すると、パッと明るく陽気に騒げる音楽が良い訳だね」
パパ 「以前、会社の健康管理室の先生が、先ずは静かな音楽から聴いて
    いかないと逆効果だと言っていたね」
ピー  「ほう、次第に心をほぐしていかないと、いきなり喧しい音楽では
    拒否反応が出るんだ」
パパ 「では、武満徹の弦楽のためのレクイエムから聴いてみよう」
    「これは現代音楽だから馴れない人にはどうかなぁ?」
ピー  「不協和音の連続じゃないだろうね?」
パパ 「そうじゃないよ。作風は、悲劇の後の静寂という印象だねぇ」
    「ストラヴィンスキーがこの曲を聴いて、武満徹を見出したんだよん」
    「彼がこの曲を聴かなければ、武満徹はそんなに評価されなかった
    ろうな」「いつか武満徹の考察をやろうぜ」

http://www.youtube.com/watch?v=uHfa1uCAmAA&feature=related

ピー  「まさにレクイエムの作風だね」
パパ 「武満は、この曲をある人の追悼のために作ったらしい」
    「続いてショパンのワルツ第7番とリストの愛の夢」
    「特にワルツ第7番は、1972年のNHKドラマ’国境のない伝記
    クーデンホーフ家の人々’の主題曲に使われ、実に印象深かった」
    「へへ、実はこのときのピアニストは、何と吉永小百合じゃった」

http://www.youtube.com/watch?v=-2nnzIvOD3Y&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=7OfHoXJh9wg&feature=related


ピー  「このような曲を聴きながら、癒しへの下地を醸成していくのか~」
パパ 「次の段階として、すこ~し上昇志向の曲を聴いてみよう」
ピー  「いやに早いね」
パパ 「オスカー・ピーターソン、ステファン・グラッペリ、ジョー・パスの
    共演でヌアージュってぇ曲だ」
http://www.youtube.com/watch?v=JtjoQm4ncoc&feature=related

ピー  「ヌアージュ(NUAGES)とは、おフランス語で雲だったね」
パパ 「ステファン・グラッペリのビオロン演奏は、フランス人らしく
    哀愁を帯びたシャンソンの趣きがある」
ピー  「国民性が出ているのか知らん」
パパ 「次は、ジャズ・ヴァイオリニストの寺井尚子だよん。曲はスペイン」
    「共演のウェイウェイ・ウーが、甘く切ない見事な二胡を聴かせて
    くれる。それが次第に情熱へと変わっていくのが聴きどころだ」

http://www.youtube.com/watch?v=Cck6Xv4z0OE

ピー  「ほっほう、気分が次第に高揚してきたね」
パパ 「演奏後半、共演者のグルーヴィさがとてもいい」
ピー  「グルーヴィって?」
パパ 「う~ん、音楽におけるノリというかぁ、高揚感だね」
    「ジャズでgroovyという曲もあるよ」
    「実は、お次も寺井尚子なんだ。曲も同じスペイン」
ピー  「うん?そりゃーまたどうしてさ?」
パパ 「ま、寺井尚子のバイオリンよりも、ベースのイカした音に魅かれた
    というか」「この曲のベースを初めて聴いたのは、東京に居た時
    なんだ」「中盤からベース・ソロが始まるよ」    

http://www.youtube.com/watch?v=yyFi4NOEi38&feature=related

ピー  「ほう、ベースがベンベンいっちょるな~」
パパ 「ほんじゃ、喧しいロックンロールといこう」
    「ロックンロール・ギターの大御所アルバート・リーだよん」   

http://www.youtube.com/watch?v=YK8estjfQV0&NR=1

ピー  「喧しいの~。この曲を聴くには、まだまだ時期早尚の気がする」
パパ 「この演奏は、ヒルビリーやブギの感じがするからロカビリーに思え
    るが、ヒーカップ唱法やマンブリング唱法を用いていないから、
    これはロックンロールだ」
ピー  「色んな音楽をよくま~並べるねぇ」
パパ 「好きじゃけんね」「ポップ・ミュージックに飽きたところで、
    ベートーヴェンのピアノソナタ第7番を聴こう」
ピー  「おぉ、再びクラシックだ。それも古典ね」
パパ 「これは珍しく第4楽章まであるから、ピアノソナタにしては壮大だよ」   
http://www.youtube.com/watch?v=CFamUNlx9Zw&feature=fvwrel   http://www.youtube.com/watch?v=4qnrDk6h5Bk&feature=fvwrel   http://www.youtube.com/watch?v=bxCIjCFkde8&feature=fvwrel

ピー  「喧しい音楽の後で聴くとホッとするね」
パパ 「この後ベートーヴェンは、ハイリゲンシュタットの遺書を書くことに
    よって逆境から立ち直り、次々と傑作の森を生み出すことになる」
ピー  「被災した人々も早く立ち直ってくれるといいね」

2011年1月6日木曜日

ピートとパパの会話(その119 It could happen to you)



ピー  「It could happen to you って何よ?」
パパ 「こ~れは、ジミー・ヴァン・ハウゼンという人が作った曲名じゃ」
    「1944年の映画、And The Angels Sings の主題歌なんだよん」
ピー  「ほう? また突然の紹介だねん」
パパ 「NHK教育の番組’美の壷’に使われているジャズナンバーを聴いて
    いたら出てきたんじゃ」
ピー  「題名の意味は何なん?」
パパ 「そうねぇ~、’あなたにだって起こりえるよぉ’ってことかな」
    「ま、恋の予感ってとこだな」
ピー  「ってことは、季節は春だな」
パパ 「おぉ、鋭いねぇ」
    「この曲はジャズナンバーの範疇に入っているが、元々はポップソング
    だな~」
ピー  「どんな曲か聴きたいね~」
パパ 「その前に、ベートーヴェンの月光ソナタ第三楽章を聴いてみよう」

  http://www.youtube.com/watch?v=zucBfXpCA6s&feature=channel

ピー  「ベートーヴェンを引き合いに出したのは何故?」
パパ 「月光ソナタは古典だ。ベートーヴェンと言えども形式を重んじた
    作風に なっちょる」
    「んで、片やバド・パウウェルが弾く It could happen to you を聴く
    と、 何ものにも代えがたい自由さを感じる、と言うことさーね」
ピー  「いちいち大袈裟じゃの~」
パパ 「それに、バド・パウウェルが弾く It could happen to you は非常に
    情緒的だ」「では、先程の恋の予感という意味合いを心の片隅に
    置き、 先ずは聴いてみよう。感性を研ぎ澄ませて・・・」

  http://www.youtube.com/watch?v=0O7zSH1hfjw
著作権とやらで削除されたので、こちらでどうぞ。3曲目です。↓
  http://www.youtube.com/watch?v=RG7M-9gqHZs

ピー  「ジャズなのにピアノソロだね」
    「そして、古典のように、何かに支配されているような作風でもない」
    「極めて自由に演奏している風景が心に浮かぶね。これは、アメリカ
    が持つ自由さだねぇ」
パパ 「そうさ、その自由の表現が、アドリブや即興演奏となって現れてくる」
    「特に’It could happen to you’といった曲をジャズで弾くとね」
ピー  「う~ん、ジャズの真骨頂だね~」
パパ 「バド・パウウェルもヒロポン中毒だったのだが~、一体この表現の
    感性は、どこから生まれてくるのか不思議でしようがない」
    「この曲も色々な人が演奏しているが、実は歌詞もあるのじゃよ」
ピー  「ほえ? インストゥルメンタルじゃないのかぁ」
パパ 「これがその歌詞だ↓。適当に訳しなはれ」「但し、直訳はいかん。
    意味不明となる」
ピー  「ん? 文法的に訳すと駄目なん?」
パパ 「そこはほれ、恋の予感的に訳さにゃ~ならんのよ」

    Hide your heart from sight,
    Lock your dreams at night,
    It could happen to you.

    Don't count stars,
    Or you might stumble.
    Someone drops a sigh,
    And down you'll tumble.

    Keep an eye on spring,
    Run when church bells ring.
    It could happen to you・・・・

パパ 「うんじゃ、この歌詞を踏まえてVOCALを聴いてみよう」
ピー  「どの歌唱が、この曲の持つ意味合いに相応しいかだねぇ」
パパ 「It could happen to you と想いながら聴こう・・・」
    「それでは先ずチェット・ベイカーさん、どうぞ」

  http://www.youtube.com/watch?v=WfGcJ-0Yr84&feature=related

 ジョー・スタッフォード
  http://www.youtube.com/watch?v=WxWzfQsAjEU

 ローズマリー・クルーニー
  http://www.youtube.com/watch?v=Cw2YLyCOw3g&feature=related

 リタ・ライス
  http://www.youtube.com/watch?v=IfeREx6KcY4&feature=related

 ドリス・デイ
  http://www.youtube.com/watch?v=i9wYNGMeLvw&feature=related

 ダイアナ・クラール
  http://www.youtube.com/watch?v=C9wS--_n7oc&NR=1

パパ 「さて、お気に入りの雰囲気に出逢えたかな?」

2010年12月17日金曜日

ピートとパパの会話(その118 政権の方向性)



パパ 「今回の税制改正大綱で政権の方向性が見えたね~」
ピー  「どういうこと?」
パパ 「先ず、法人税の5%引き下げ」「これは、役員報酬と内部留保に
    回るだけで、雇用増に繋がるとは思えない」
ピー  「どうして雇用増に繋がらないの?」
パパ 「雇用増は、マクロ経済によって決定される」「つまり経済が浮揚
    しないと駄目なんだ」「法人税の減税は、単なる人気取りだね」
    「それと、日本企業で黒字なのは3割にすぎない」
ピー  「たった3割? んじゃ、残り7割りの企業は赤字経営ちゅー訳?」
パパ 「んだよ。法人税を支払う企業は3割しかおらん」
    「7割の企業は、減税の恩恵に与れないちゅーことだわさ」
ピー  「赤字企業は、税金を納めなくていいんだね」
    「ほななんで法人税減税をするの? あまり意味ないじゃん」
パパ 「これには少しカラクリがあって、同時に欠損金繰越制度を見直す」
    「これは、黒字経営でも前年が赤字なら、その分を相殺して赤字に
    見せかけられる制度だが、それを80%まで縮減する案だ」
ピー  「というと、うまく赤字を繰返していけば、ずっと法人税を払わなくて
    もエエということ?」
パパ 「ま、そういうこと。だから赤字企業が7割にも達する」
    「今回、そういう不明朗会計企業を同時に炙り出そうという訳だ」
    「銀行の不良債権処理が大変になってくるぞえ~」
    「だけど、日本の法人税の高さは先進国一だかんね」
ピー  「それが、効果薄の5%法人税減税案か」
パパ 「実は、他にも隠された思惑があるんだが~・・・後で話そう」
ピー  「で、法人税減税の穴埋めはどうなっちょるのよ?」
パパ 「当然個人への増税で賄う」
ピー  「なぬ! 個人から金を巻き上げて企業にばら撒くのん?」
パパ 「計算上はね。他に何処から税金を巻き上げるのよ?」
    「個人の金しかないのとちゃう」
ピー  「酷いのう~」「国民が思っている民主党のイメージとちゃうじゃん」
パパ 「いやいや、それが民主党の本質なんじゃよ。それも後で話そう」
ピー  「いやに後の話が多いね」
パパ 「今回の税制改正で最も酷いのが相続税だなぁ」
ピー  「どういうことなんかな?」
パパ 「控除額が下がるから、都市部に住んでいる殆どの庶民に影響が
    出る」
ピー  「庶民は、都市部から追い出されるちゅーこと?」
パパ 「んだ、都市部で代々居住して行くのは到底無理になる」
    「こういうことが、都市部居住の極普通のサラリーマンにも襲い
    掛かってくるのだからねぇ」
ピー  「消費税の方がマシか?」
パパ 「民主党は、消費税は票が入らないから駄目だと勝手に思っちょる」
    「だから、国民の僅かな財産にも手をつけねばならなくなる」
    「権利意識の明確な国では暴動が起きるよ」
ピー  「自民党や他の野党は反対しないの?」
パパ 「反対するなら、税制改正大綱が出る前に、我々ならこうするという案
    を先に出して民主党を牽制しておかねば駄目だよ」
ピー  「野党も変だなぁ」
パパ 「さて、問題は後の話だ」
ピー  「おー、それそれ」
パパ 「民主党は、今回の税制改正を格差是正と雇用のためと言っている
    が、 人気取りの単なる方便に過ぎないのと、その政治的方向性に
    危険を感じる」
ピー  「方便ねぇ。増税根拠が不明なんだ」
パパ 「雇用は先程話したとおり、経済全体が良くならないと改善しない」
    「これをたった5%の法人税減税で行うとは、一体どういう計算なの
    かね」 「素人の思いつきだな」
ピー  「ほう、すると中国並みに25%まで下げないとあかんちゅーことだな」
パパ 「確かに鍵は、中国の低賃金労働の輸出なんだが、これに対抗する
    には 技術立国で行くしかない」
ピー  「スパコンが2位では駄目なんですか?なんちゅーことを言っている
    ようでは無理かな」
パパ 「経済が理解でけん議員は、即刻辞めてもらいたい」
    「それと格差是正だが、一生懸命働いて所得税を払っている人の金を
    分捕って是正に充てる方向は、国の社会主義化だねぇ」
    「これは、毛沢東がやった共産化政策に等しい」
ピー  「それは~、チト誇張意見じゃないの~」
パパ 「本来、消費税を格差是正や社会保障に当てるのが一番公平だし、
    税額面からも効果が期待できるよ」
ピー  「公平?」
パパ 「消費する人すべてが支払う税金だからさ」
ピー  「でも、税負担が重くなる人も出て来ない?」
パパ 「そういう人には、消費税を原資にして社会保障を手厚くすればいい」
    「それが先進国の社会保障政策だよ。北欧各国を見てみなはれ」
    「民主党のやり方では、日本の中流がいなくなる」
ピー  「中流? いなくなる?」
パパ 「日本の中流とは、大雑把に言えば大多数の国民だよ」
    「そういう人達が、国内の消費経済を牽引している」
    「その国民から所得税やら相続税とやらで、金を巻き上げると
    どうなるかだ」
ピー  「皆が貧乏になって消費が落ち込むということ?」
パパ 「そうだよん。財源の裏づけがない社会保障は安心できないから、
    どうしても消費を抑えて貯蓄に回す」「その証拠にバブル期は、
    所得が上がっていくからこそ、安心して消費ができたじゃないか~」
ピー  「消費者心理性向かぁ」
パパ 「企業もそれと同じで、先行き不透明だから内部留保に走る」
    「マクロ経済をしっかりやりなさいよと、いくら言っても駄目だねぇ、
    この内部分裂支離滅裂国民遊離我田引水政局政権は~」
    「民主党政策の行き着く先は、どうなると思う?」
ピー  「解らん」
パパ 「日本が中国化する」
ピー  「え~? 余計に解らん」
パパ 「中国が法人税を低く抑えているのは、輸出企業優遇の国策だ」
    「それで外貨を稼ぎ、更に海外の投資を引き寄せる」
ピー  「ほと、その分一般国民に税負担がのしかかるということか」
パパ 「中国の場合は、社会保障に金を回さないんだ」
    「相対的に重税になっているという訳さ」
ピー  「だから、金持ちと貧乏人しかいない国になるのか~」
パパ 「そう。民主党の税制改正大綱と同じだ」
    「国民の皆さんは、まだそのことに気付いていない」
ピー  「はは~ん、仙石イエスが中国びいきなのは、それでか~」
パパ 「そこが、この政権のミソだな」
    「但し、この政権は、自民党のようにそう単純ではない」
    「社会主義と国家資本主義的な側面を併せ持つ」
ピー  「ん??」
パパ 「中国を見習っちょるということさ」
    「中国は、国家資本主義で経済を躍進させ、且つそのために民衆を
    抑圧し、低賃金労働を強いている」
    「民主党の企業優遇策と国民増税は、中国の国家資本主義をお手本
    にしていると勘ぐれる」
ピー  「本当かな~」「もし自民党がこれをやったら?」
パパ 「単に一過性の資本主義経済のやり方だと理解し得る」
    「何故なら、党内に社会主義思想に傾注した人がいないからね」
ピー  「ほう、そう簡単に言い切れるかなぁ」
パパ 「これは、仙石イエスの戦略だなぁ」
    「イラ菅に、経済の行く末まで考える能力があるとは思えない」
ピー  「どうして仙石イエスなの?」
パパ 「それは、彼の経歴による要素からだね」「根本的に社会主義の
    呪縛から抜け出せていない。この世代は大なり小なりそうだ」
    「頭で考えた科学的社会主義に対する一種の憧れだな~」
ピー  「だから、中国を変な敬語で表現したり、日本を属国表現したり
    するのかぁ」「でも企業が強くなるのもいいじゃんか」
パパ 「何度も言うように、その穴埋めを国民に強いちょる」
    「それと、仙石イエスが自由を弾圧するような言動をしているのが
    気になる」「そこが問題なのさ」
ピー  「あ~、それも中国的だね」
パパ 「解ったかい?。これが、この政権の方向性なんだよん」
    「民主党政権が続く限り、日本の体制は中国のように社会主義化
    して行き、経済は国家資本主義化していく」
    「この国家資本主義は、やがて中国の確信的利益と全面対峙する
    こと になり兼ねない」
ピー  「うん? 民主党や仙石イエス達は、中国びいきじゃないの?」
パパ 「ふふ、そのことは、次回にでも中国を考察する中で話していこう」

2010年12月10日金曜日

ピートとパパの会話(その117 小沢が解る?(21))


  (Photo by Wikipedia)
ピー  「久しぶりに小沢どんの話かい」
パパ 「ま、小沢どんというより民主全体の話だ」
    「それに、福島おばはんも出てきたからね~」
ピー  「福島おばはんが出てきた?」
パパ 「イラ菅が、衆院で2/3以上の多数を取りたいために、
    福島おばはんを囲い込もうとしている」
ピー  「ほう、数の論理だ。これは、小沢どんの手法だね」
パパ 「そう、小沢どんのパクリだ」
ピー  「その目的は?」
パパ 「衆院での法案再可決を目指すんだ」「数合わせ
    だけで異質なものを囲い込むと、後々大変なこと
    になるよ」「イラ菅内閣は救い難い」
ピー  「ほと、普天間の二の舞だ」
パパ 「問題は、武器輸出三原則の見直しに、福島おばはんが
    徹底反対していることだね」
ピー  「理由は?」
パパ 「日本は、憲法九条の精神に基づいた平和国家を目指さ
    ないと駄目だという考え方だ。それで武器輸出も絶対
    あかんと唱える」
ピー  「平和国家になるならいいじゃんか」
パパ 「平和は、他国から侵略されないよう武力で維持する
    しかない」「その維持を同じ体制の国々が分担して
    行おうというのが、今回の武器輸出三原則見直しの
    趣旨じゃ」「これを単なる兵器ビジネスだと誤解して
    はならない」
ピー  「そういうことか。なら、反対することもなかろうに」
    「でも憲法九条の集団的自衛権の禁止に反するのでは?」
パパ 「集団的自衛権をどうするかは、中共やジョンイル王国の
    出方次第だね」「それによって議論されるべき問題だ」
ピー  「されない方を望むよ」
パパ 「それともうひとつ、福島おばはんはイデオロギー上、
    米国が嫌いなのじゃよ」「だから米国絡みの事には全て
    反対する」
ピー  「難儀な人やね~」「でも武器輸入はどうなの?」
パパ 「米国からの武器輸入にも反対の立場だ」
    「でも中共やロシアが紛争国に武器輸出をしていても、
    福島おばはんは黙っちょる」
ピー  「中共やロシアは善で、米国は悪という考え方かぁ」
    「少なくとも中立であるべきだね」
パパ 「まぁしかし、日本の武器輸入額は、この7年間で
    9200億円超に達しているからね~。支払いが大変だ」
ピー  「ほえ、年1300億円を超える武器輸入か~」
パパ 「因みに列強各国の武器輸出額は、米国3兆7800億円、
    ロシア3500億円だよ」
    「何れも2009年度統計だから、今後はもっと増えるかも」
ピー  「ふ~ん、大儲けじゃんか~」「そこへ中共も加わるのか」
パパ 「武器輸出は儲かるから、米国はあちこちで紛争を起こす
    ちゅーのが、社会主義国のプロパガンダだ」
ピー  「福島おばはんは、それを信じ込んでいるのかなぁ」
パパ 「高福祉国家のスウェーデンも、2008年度1270億円の武器
    輸出をしている」「ドイツは3300億円、イタリアは3700 億円
    の輸出を誇っている」
ピー  「ぇっえ~、日本とともに戦争に負けたドイツやイタリア
    も武器輸出をしているの~?」
パパ 「そうだよ。これをビジネスと見るか、政治絡みと 見るかだが~・・・」


    (自衛隊使用: スウェーデン製カールグスタフ84mm無反動砲)
             (Photo by Wikipedia)

ピー  「やはり武力でしか平和は守れないのか~」
パパ 「現実はそうだね」
ピー  「そうか、ジョンイル王国の砲撃も、日米韓三国で対応
    した結果、中共は慌てふためいたし、ジョンイル王国も
    やたらと武力挑発ができなくなったね」
パパ 「そう、平和維持には武力が必要なのさ」
    「今回の日米韓の軍事演習で、中共も当分尖閣に手が出せ
    なくなった」「ロシアもNATOがあるから、欧州周辺国に
    手が出せない」
ピー  「なるほど~。尖閣諸島の問題や北方領土も、異なる体制の
    国家との問題だね」
パパ 「中共やロシアとは、武力の裏づけがあってこそ、まともな
    交渉ができる」「一方米国とは、沖縄の基地問題にしろ、
    武力ではなく平和的に交渉ができる」
ピー  「米国とは、民主国家同士という訳か」
    「尖閣の問題は、どうすればいいの?」
パパ 「もう駄目だ。武力で維持して行くしか方法はない」
    「理由は、先般の問題を法律に従って処理しなかったからだ」
    「もしそうしていれば、世界が理解する」
ピー  「事の論拠が理路整然とするね」
パパ 「日本は、譲歩する余り、逆に中共の軍事的脅かしを誘発
    した」「日本は、武力でしか解決できない状況を自ら作り
    出してしまった」
ピー  「それが、パパの言っていた明治の大津事件を参考にせよと
    いうことだったのかぁ」
パパ 「大体中共を何故恐れるのかだが」「これは、満州を植民地
    化していた負い目があるからだと思う」
ピー  「だから、法律に則った処理が出来なかったのかぁ」
パパ 「民主は、外交交渉に馴れた人がいないから、どうしても
    そうなる」「ここに福島おばはんが加わればどうなるか、
    自ずと分かるというもの」
ピー  「それが、仙石イエスの ’日本の中共への属国化は今に
    始まったことではない’と言った言葉の真の意味か~」
パパ 「解ってくれはりましたか、ピート君」
    「数欲しさで福島おばはんに近付いてはいけないのじゃよ」
    「イデオロギーのために政治が混乱するだけだ」 
ピー  「政治も経済も日本国家を考えてのことじゃなく、何もかも
    が左を向いているんだね~、あの人は~」
パパ 「回れ~左だ」
    「米国が、またイライラし始めるよ」「これでもう米国は、
    民主を完全に見放すだろうねぇ」「自衛隊と共同訓練を
    するのも、米国の利益のみを考えてのことになる」
ピー  「小沢どんは動かないの?」
パパ 「政治とカネの問題で動けない」「彼が一番恐れるのは、
    イラ菅が小心になって解散してしまうことだ」
ピー  「はは~、折角集めた数が霧散してしまうんだな」
パパ 「その通り。今、選挙をやれば、民主は完全に敗北する」
    「その対応策で頭が一杯だと思うね」
ピー  「どういう対応をして行くの?」
パパ 「小沢どんが前面に出ることは、もはや無理だ」
    「院政しかないだろうね」「但し、仕掛けが必要だ」
ピー 「仕掛け?」
パパ 「小沢どん待望論を醸成していくのさ」
    「先ず第一に、来年の統一地方選へ向けての対策指揮を執る」
    「ここで選挙に強いカリスマ小沢を醸し出すんだ」
ピー  「持って来いの役割だね」
パパ 「そうやって、イラ菅が解散できないように党内を纏める」
    「盛んに小沢どんシンパを集めて会合を開いているのがそうだ」
ピー  「ははん、そうして評判の悪いイラ菅と仙石イエスを退陣さす
    のかぁ」
パパ 「イラ菅も仙石イエスも、選挙ノウハウでは小沢どんに
    適わないからね」「統一地方選は、絶好のチャンス到来だ」
ピー  「にゃーるほど、選挙技量で圧倒する訳だ」
パパ 「んだ、さすれば民主の数が、実質的に自分のものになる」
    「それにイラ菅と仙石イエスが、内政・外交で失敗するほど
    小沢どんの利になる」「選挙と失政の両面仕掛けだ」
ピー  「そうして二人を追込み、院政を敷いて行くのかぁ」
    「しっかし、同じ政党内でよくやるねぇ。国民主体でなく政党
    派閥主義だ」
パパ 「じゃが、そうさせないためにイラ菅と仙石イエスが国会招致
    で小沢どんを追込んでいる」
ピー  「そういう政争は止めて欲しいね」
パパ 「追込みすぎると、窮鼠ネコをかむで、党が分裂しちまうぞ」
ピー  「政治って、そんな簡単なものなの」
パパ 「民主は、元々異質な人々の集まりだからね」
ピー  「それにさ、イラ菅と仙石イエスの内政・外交は、何か変だね」
パパ 「経験ある自民党の内政・外交政策を引継がなかったからね~」
    「人脈も途絶えた」「だから両方ともギクシャクしている」
ピー  「国家としての理念を持たずに政権を担当したんだなぁ」
パパ 「そうだよん。理念がないから数に頼ろうとする」
    「国民を説得するだけの技量に欠けるんだ」
    「だから国民は、自民の方がマシだったとなる」
ピー  「うまく行かなくなったから、イラ菅政権も数の論理に頼る
    ようになったのかぁ」
パパ 「その点では、小沢どんと一致した」「小沢どんは解散させたく
    ないし、イラ菅と仙石イエスは権力を離したくない」
ピー  「そこで数なんだね」「だから子供手当を始め、財源の裏打ちも
    ないのにバラ撒き政策をするのか~」
パパ 「小沢どんは、ばら撒きが国民に不評なのをよく知っている」
    「だからマニフェストを持ち出し、イラ菅達を煽って追込んで
    行くのさ」
ピー  「追込み漁だね」「小沢どんは連立を組まないの?」
パパ 「その情勢にないね。政治とカネで小沢どんの立場が悪すぎる」
    「あるとすれば、イラ菅と仙石イエスの方だね」
    「その為には、小沢どんを切る必要がある」
ピー  「どうして?」
パパ 「民主と連立する側にして見れば、政治とカネの小沢どんがい
    たのでは国民へのイメージが悪い」
パパ 「ま、問題は来年4月の統一地方選だ」
ピー  「それに負ければ?」
パパ 「解散風が吹く。小沢どんは、その時までに院政の足元を固め
    ないといけない」「つまり、権力の座からイラ菅と仙石イエス
    を蹴落とす」
ピー  「もし小沢どんが連立するとして、その相手は?」
パパ 「小沢どんにとって、数さえ集まれば何処でもいい」
    「それが小沢どん流儀だ」「更に、連立相手の言い分を全て受け
    入れる」「後は民主を乗っ取ったようにやるだけさ」
ピー  「は~、自民党への先祖帰りも可能と言う訳かぁ」
パパ 「小沢どんは、イデオロギーや国家の理念とは無縁の人だから、
    如何様にも変身できる」
ピー  「ふぅ~、そこが小沢どんの強みか・・・」

2010年11月20日土曜日

ピートとパパの会話(その116 里山暮らしの憂鬱)


ピー  「最近、政治の話をしないね」
パパ 「馬鹿馬鹿しいからね~。ま、そのうちやるよん」
    「今日は、里山の話だ」
ピー  「お~、昔懐かしい里山物語か」
パパ 「それが、猿害の話なのじゃよ」
ピー  「猿害? 猿蟹合戦かい?」
パパ 「ちゃう、猿が山から下りてきて農作物を食い荒らす話だ」
    「定年退職して里山暮らしを夢見ている人は、再考した
    方がエエ」
ピー  「何のことかわーらんが、食い荒らしはかなわんなぁ」
パパ 「里山近くにある田畑は、猿害で今や壊滅状態だ」
    「皆さん猿の進入を電気柵で防御しているが、広大な面積の
    田畑や、逆に狭いところも収穫量対防御コストの関係で
    大変らしい」
ピー  「ほと、定年組の家庭菜園なんかも猿害に遭うんだね」
パパ 「そ、分け隔てなくね」
ピー  「ほう、それでパパは、里山暮らしに否定的なのか~」
パパ 「じゃけん、猿害で菜園を諦めた人も出てきた」
    「里山近辺での農的生活なんて、夢物語になりつつある」
    「家庭菜園や果樹を育てなければ問題ないと思うがね」
ピー  「折角夢を描いて里山暮らしを始めたのに、猿のために
    ワヤクチャなんやねぇ」
パパ 「葉物や根菜類、ジャガイモにサツマイモ、球根までも
    掘って食べ漁る。実に卑しい」「それも喰い散らかしだ」
ピー  「お行儀の悪いお隣の国のようだ」
パパ 「最近、ブルーベリーも目を付けられ、収穫量が随分と
    減った」「それも木に乗って食い漁るから、枝が折れ
    ちまうんだなぁ」
ピー  「すると、柿とかの果樹類も駄目だね」
パパ 「里山は諦めた方がエエ。住むなら猿が来ない町か、山
    から離れた平野部だね。そこでなら家庭菜園も楽しめる」
ピー  「追っ払う方法は無いの?」
パパ 「爆竹やパチンコで追っ払っても、また来るとか」
ピー  「猿が馴れるんだな~」
    「で~、今日の事態に至った原因は?」
パパ 「諸説あるんだが、よく解らないというのが実態だ」
    「自然破壊や木の実の減少だと言われているが、最も自然
    破壊が激しかった60~70年代でも、今日ほど猿害は酷く
    なかった」
ピー  「ほ~ん。木の実の減少は?」
パパ 「山の食糧事情が悪化する現象は、自然のサイクルとして
    過去にも繰返されているが、猿害に結び付くような問題も
    なかった」
ピー  「結局原因が不明なのかぁ」
パパ 「少し考察すると、先ず猿害が起こり始めたのが、約10年位
    前からだ」
ピー  「すると、それ以前の状況にまで遡って考えねば、今日に
    至った原因が解らないということかぁ」
パパ 「では、凶暴で有名な大津E群という猿の集団を見てみよう」
    「この集団には、平成9年まで地元の観光業者や社寺によって、
    餌付けが行われていた」
ピー  「またどうして餌付けなんか?」
パパ 「観光目的だ」
ピー  「それが猿害に?」
パパ 「当初猿は、観光客等が与える餌に集まっていたんだよ」
    「それがだ、観光客から餌を貰えないと、催促して悪さをする
    ようになった」「人間を怖がらなくなったんだよ」
ピー  「猿は厚かましいな! おいら達はお座りして待っているのに」
パパ 「更に、観光客を引っ掻いたりして被害が出るようになったの
    じゃよ。それと、地元の畑が荒らされるようになってきた」
ピー  「そらあかん」
パパ 「んで、餌やりは、もう止めようということになったんじゃ」
    「ほと、餌が貰えない大津E群は、地元の農作物を益々食い
    漁るようになった」
ピー  「ふ~ん、それが原因なの?」
パパ 「ま、主たる原因かも知れない」「それに、猿の方も餌付けで
    人間に馴れちまって、我々の領域を侵すようになってきた」
ピー  「おいら達も人間に馴れちまっているけど、それは共生だ」
パパ 「問題なのは、観光目的で自然の命を売り物にしたことだなぁ」
ピー  「猿は、おいら達のように飼い慣らしが出来ない?」
パパ 「ま~ね、猿回しぐらいのものだなぁ」
ピー  「常にリードで繋いじょるのは、逃げるからか」
パパ 「猿は、人間との共生能力が犬よりも遥かに劣る」
ピー  「もしかして猿害は、自然保護が影響しているとか?」
パパ 「そういう考えもあるが、日本の自然保護運動はそんなに
    規模も大きくないし、全国の猿の生態を変えるほど影響を
    及ぼしているとは考え難い」「やはり餌付けが原因だろうね」
ピー  「そういう因果関係か~」「ところで、鹿や猪はどうなのさ」
パパ 「こちらの被害も甚大だ」「鹿や猪が増えたのは、ハンターの
    減少だという人もいる」
ピー  「そういやー昔、食料確保としての狩猟があったね」
    「おいら達も猟に駆り出された」
パパ 「そうそう、元々犬は仕事を持っていたし、放し飼いだった」
    「それが何時しか可愛いというだけのキュートレスポンスに
    変わり、ペットとして飼われるようになったのじゃよ」
ピー  「キュートレスポンスね~。何か違和感があるなぁ」
パパ 「んでじゃ、途中から放し飼いは危険だということになって、
    犬達はリードに繋がれる事になった次第なんじゃが~・・」
ピー  「おいら達が放し飼いの頃は、里でも動物による食害が少な
    かったんじゃないかい?」
パパ 「んだ。ピート達が猿や鹿を追い回していたから、田畑への
    被害も少なかったし、動物も山から下りて来なかった」
    「それに、田畑で働く人の数も多かったし、迂闊に出てくると
    人間に食われちまうからね。今は、その心配が殆どない」
ピー  「その頃は、数の自然淘汰も働いていたのだろうね~」
パパ 「反面、猿や他の動物が、人間の田畑から食料を得ると、
    食物の量から言って、その数が無制限に増えてくる」
    「その原因を作ったのが、人間の餌付けじゃよ」
ピー  「ほほ、マルサスの人口論だ」「で、増えた分だけ駆除する
    必要が出てきたのか。なんだか動物に責任を押付けてる
    感じがするなぁ」
パパ 「餌付けは、これはもう重機を使わない自然破壊だねぇ」
    「人間世界と動物世界のバランスが狂っちまう」
ピー  「そして、追われた猿や動物は、別の田畑に被害をもたら
    すんだね」
パパ 「そうだよん、例えば人間の作る食料の甘味を知った猿は、
    何処へ行っても田畑の食料を食い尽くす」
    「ほんで、対策としてモンキードッグを育てよう、となる」
ピー  「ほっほう、ここからが、おいら達の出番だな」
パパ 「じゃが、ポイントは放し飼いにある」
    「ラブの24時間警備保障だ。耐えられるかい?」
ピー  「なるほど、おいら達が出動したときは逃げて、引揚げれ
    ば出てくる訳だ。だから24時間の放し飼いが必要なのか」
パパ 「毛沢東の言う、人民戦争の原理じゃよ」
ピー  「なんじゃそれは?」
パパ 「じゃけんね、どうしても里山で家庭菜園をするなら、田畑
    を柵で囲って、犬を放し飼いにしておくんだ」
ピー  「夜もかい?」
パパ 「そう夜も。いわゆる外飼いだ。日本古来の犬の飼い方だよ」
    「それも、日本の野生動物に適した昔の赤犬のような犬種
    がエエ」「よく吠えるように改良された犬種ね」
ピー  「番犬かぁ。キュートレスポンスは何処へ行ったんじゃ?」
パパ 「そんな感情は無い。田畑を守るのが、赤犬達の役目だ」
    「その代わり食料は保証される」
ピー  「外飼いなら、おいらは里山近辺に住みたくないね」
パパ 「大体ピート達の犬相は、日本の里山に似合わないよ」
    「ピート達は西洋の顔付きだし、洋風の牧場とかが似合う」
ピー  「似合う似合わないの問題かね~?」
パパ 「ほんで、里山暮らしの大変さが解ったかい?」
ピー  「いつもながら講釈が多い」

2010年10月22日金曜日

ピートとパパの会話(その115 jazzの歴史観)


ピー  「最近、あまり会話をしないねぇ」
パパ 「毎日が忙しいかんね」
ピー  「一体何をやっちょるのよん?」
パパ 「50年前の送信機をレストアしちょる。鉄の塊だ」
    「回路図も何も無いから、一から調査して回路図を作って
    いるんだ」「当時のノウハウが解って面白いよ」
ピー  「ふ~ん、おいらはフードに興味が沸くけどね~」
パパ 「ま、朝からは、政治・文化・芸術の情報収集をし、思惟を
    巡らし結論を導き出す。そして、ちょっと音楽を聴く」
ピー  「どうでもいいことに忙しそうだね~。何の社会的影響もない」
パパ 「社会に影響を及ぼす事柄は、同じ量だけ問題も引き起こす」
    「だから、趣味の世界でいいんだよん」
ピー  「同じ量だけ? 何やら質量保存の法則みたいだねぇ」
パパ 「いやいや~、量子力学の不確定性原理によると、チト違う」
ピー  「なんのこっちゃ。フードの質量の方は頼むからね」
パパ 「慣性質量の方か、重力質量の方か?」
ピー  「どっちゃでもエエ。とにかく量の多い方がエエんじゃ!」
    「毎日そんなことばかり言っていて、よく疲れないね」
パパ 「社会的影響が無いから疲れない」
ピー  「何か無駄な時間を消費しているように思えるけど」
パパ 「ほうよ、無駄であっても24時間では足らない」
    「これは酔狂というもの」
ピー  「最近、jazzも聴いていないようだねぇ?」
パパ 「時々聴いちょるが、前ほどに興味が沸かない」
ピー  「そらまたどうしてかの~?」
パパ 「jazzが面白いのは、黒人の公民権運動が収束する時代
    までだ」「これは、bebopが勃興し、cooljazzに至るまで
    の期間と符合する。それが解ったからさ」
ピー  「それ以降は?」
パパ 「単なる儲け主義のエンターテイメントと化す」
    「だから魅力が感じられない。それに、時代背景にも乏しい」
ピー  「時代が変わってからのものは、面白くない?」
    「そういうことが諸々、音楽の中に潜んでいる?」
パパ 「そうだよん。jazzの発展形であるフュージョンやワールド
    ミュージックなんつーのは、世界が均一化された現在、
    何処でどのように作曲されたって、皆同じに聴こえる」
ピー  「でもさ、演奏者によって表現が違うじゃん。そこは?」
パパ 「かつてのbebopは、黒人の社会的解放要求を体現していた」
    「だから、あのように激しい感情を剥き出しにしたjazzの
    演奏スタイルが出来上がったんだ」
    「チャーリー・パーカーやガレスビーの'koko'のようにね」
ピー  「公民権運動の源流だね。でも、そんなに激しいんじゃ、
    腹が減るぞえ~」
パパ 「そこには、時代が変化していく何かが感じられた」
    「個人の演奏者がどうとかではなく、時代なんだ」
ピー  「jazzの歴史観かぁ。何か感傷的だなぁ」
パパ 「その中にあって、個人の演奏スタイルがどうとかの話に
    なるのさ」
ピー  「難しいものじゃの~。おいらはどうでもエエが」
パパ 「当時の演奏者達を、世の中を変化させる群像として見れば、
    実に面白い」
ピー  「ほう、それなりのスタイルが、演奏にも現れるんだねぇ」
    「革命的表現か?」
パパ 「そうじゃよん。大衆音楽としての当時のjazzは、そういう
    社会的要求を凝縮したものだった。そこが魅力なんじゃよ」
ピー  「う~ん、今の演奏者には、そういう精神的抑圧感がないのか
    ねん?」
パパ 「今は、誰の演奏も優等生的で、技巧のみを追いかけちょーる」
    「これは、作曲者や演奏者が、音楽で表現すべき社会的背景を
    感じられなくなったからだろうなぁ」
ピー  「つまり、世界や世の中が均一化された結果だということ?」
パパ 「んだ、特に芸術を生み出している先進国ではね」
ピー  「そんなものかねぇ?」
パパ 「だから現代のjazzは、bebop発祥の頃のような感情表現に
    乏しい」「喧しさではなく、自由への願望表現だ」
ピー  「岡本太郎の言った’芸術は爆発だ’論だね」
パパ 「ほうよ!」
ピー  「抑圧社会の芸術家は、口では言えなくても、音楽の中でなら
    言える表現方法をとっていた?」
パパ 「そう、じゃから後進的な社会主義国や独裁国家では、芸術を
    抑圧する」「そうしなければ、芸術が大衆運動と化し、社会が
    変化しちまうのさ」
ピー  「脆弱な社会体制なんだね~」
パパ 「そういう背景が根底にあればこそ、芸術が光ってくるのさ」
ピー  「な~にか、資本主義社会のプロレタリア文学臭い気がする~」
パパ 「かつてのベートーヴェンも、音楽で体制批判をしちょった」
    「芸術に必要なもの。それは、自由の表現だ」
ピー  「ほっほう、だからパパは、米国の公民権運動以降のjazzが、
    面白くなくなったと感じるんだね」
パパ 「ある程度の自由が保障されたからね~」
    「jazzのそういうことが解ってしまえば、興味も薄れるというもの」
    「何回か聴けば、こういうものかと」
ピー  「芸術も政治に支配されているということか?」
パパ 「それにワシの場合は、オーディオ趣味からjazzを聴くように
    なったけん、オーディオが一段落つけばjazzもそうなる」
ピー  「オーディオは、一段落したん?」
パパ 「そう、何をどうやっても、2階の天井まで吹き抜けでないと
    音が篭ってしまうから諦めた」
ピー  「音が綺麗に聴こえない?」
パパ 「いや、正しく聴こえないんだ」
ピー  「そんなものかね~。文化的過敏症ちゃう?」
パパ 「普通の部屋で装置を換えても、僅かな差しか感じない」
ピー  「その僅かの差が趣味なんだろう?」
パパ 「けど、吹き抜けの部屋で音楽を聴くと、文化が違うほどの
    衝撃を受けるよ」
ピー  「吹き抜けでないと、何をしても大差ないということか」
パパ 「そう、家を建て直す必要がある」
    「ま、家ではBGM的に音楽が聴ければいいということさ」
ピー  「おいらは、秋の虫が奏でる自然な音色の方が好きだな」 

2010年9月30日木曜日

ピートとパパの会話(その114  本質的国家観?)


           (前近代的な隣国?)
ピー  「尖閣諸島の件で、中共が何やら喧しいね」
パパ 「国際法も何もかも無視だね」「民間会社の社員を人質に取るし、
    もう無茶苦茶だ」
ピー  「世界は人質と見ているね。日本も弱腰のようだけど」
パパ 「日本は、外交の後ろ盾となる軍隊も核も無いからね」
ピー  「そんなものが必要なの?」
パパ 「そうだ。世界の外交を見れば分かる」「外交で要求を通して
    いるのは、 強力な軍隊を持ち、核武装をしている国だ」
ピー  「福島おばさんが何を言おうが、それが世界の実態なのかぁ」
パパ 「福島おばはんが、日本の法律を無視し、人質を取った中共を
    批判 しないのも不自然だ」「以前、福島おばさんと呼び変えたが、
    今回の件で再び福島おばはんと呼ぶことにしよう」
ピー  「マスコミは、検察がどうとか言っているけど?」
パパ 「検察は、政府の圧力に負けたのさ」「自ら司法の独立性を放棄
    したと 言える」「これは、明治の大津事件を参考に考えればよく
    分かる」
ピー  「パパが’その79’で話していたことだね」
パパ 「今回の件で日本は、いち早く世界を見方に付ける外交行動をとる
    べきだった」「経験不足のイラ管と仙谷イエスでは無理だが・・・」
    「何れにしろ中共という国は、法治国家ではないと世界に知らしめた
    事件だ」
ピー  「人質を取る、貿易を停止する、政府及び民間交流を停止する。
    だね」 「先進国では考えられないね」
パパ 「中でも人質を取ったのは、ジョンイル王国と本質が同じだという
    ことだ」 「だから、ジョンイル王国という世界最低の国家を擁護する
    のさ」
ピー  「ほう、そういう見方ができるのか」「確かに人質外交をする国は、
    社会 主義国と変な独裁国家だけだね」
パパ 「今回の一件は、中共にとって近年にないマイナスだ」
    「世界が、国際ルールを無視する中共を非民主国家だと改めて
    認識した」
ピー  「中共と距離を置き始める?」
パパ 「そうだ、特に東南アジア諸国はね」「同じ社会主義国のベトナム
    でさえ、 中共とは仲が悪い」「ま、そういう事を無視して中共に
    近付くのは、 先進国では経済利益目当てのおフランスぐらいだ
    ろうけど」
ピー  「どうして中共は、そんなに問題を起こすのかな~」
パパ 「それは、一党独裁で民主主義が機能しないからさ」
    「当然、三権分立や司法の独立も無い」「あるのは過激な権力闘争
    のみだ」
ピー  「過激な権力闘争?」
パパ 「元々社会主義国は、武力によって権力を奪取してきた。その名残
    だねぇ」 「権力中枢に、その手の過激な保守派が一杯いるんだ」
    「弱腰外交 だと、 そういう人々に権力を奪われ、自身の命も危うい」
    「大抵の社会主義国の状況がそうだ」
ピー  「ほんとうかな~」
パパ 「経済崩壊したトロイカ国では、今でも政敵の暗殺が行われている
    し、 中共でも紅衛兵や紅青の四人組とかあったじゃない。現在も
    その権力 闘争のやり方を引き継いでいると見た方がエエ」
ピー  「だから、何がなんでも強腰に出なくちゃならないのかぁ」
パパ 「社会主義国の宿命だな。世界と平和的に付き合えないんだ」
    「ロシアだって、頑固な保守派がいるから北方領土を返還できない」
ピー  「だけど中共は、今回の件に関して少し軟化してきたのでは?」
パパ 「甘く見るのは危険だ。それは、世界が中共の拡張主義に危険を
    感じ始めたからさ。今回の日本を通して実体験的にね」
ピー  「だからマズイと思って軟化してきたのかぁ」
パパ 「それに、米国が尖閣諸島も安保条約の範囲だと言ったからね」
    「つまり、中共は米国の圧力によって譲歩したんだ」
ピー  「な~るほど、力の外交だね~。日本だけでは解決できないんだ」
パパ 「ここに、米国の軍隊と核に頼らざるを得ない現実があるのだよん」
ピー  「でもさ、鳩やんが’私なら中共の要人と談判できる’と言ったよ~」
パパ 「中共の本質を知らないからさ」「伝書鳩は世の中の迷惑だ。日本が
    アホ扱いされる」
ピー  「さて、これからどうするのさ」
パパ 「人質の件は、世界が見ているから何れ解放しなければならない」
    「時間が掛かるのは、国内保守派との駆け引きのためだよ」
ピー  「3人解放で、残る一人はどうなるんだろう?」「4人同時解放だと、
    記者会見で中共批判を始めるから、との見方もあるよ」
パパ 「その見方は間違いだ。批判は全てが終ってからでも可能だ」
    「一人残したのは、日本の出方を見極めるためさ」
    「それに、4人とも中共に経済権益がある民間会社の社員だ。中共を
    批判するようなことはしないし、政府も止める」
ピー  「つまり、領土問題に対する人質か?」
    「だとすれば、人質として拘束するだけ中共が不利になるねぇ」
パパ 「ま、経済もこれ以上停滞させれば、その分中共に跳ね返ってくるよ」
ピー  「その跳ね返りとは?」
パパ 「投資するならインドやベトナムの方が安全だということになる」
ピー  「おいらもそう思うね」
パパ 「それに、日本への原料輸出を止めることは、中共の経済にも影響が
    出てくる。日本からの製品輸入が出来ないということだよん」
    「何なら対抗措置として、日本からの技術輸出を止めればいい」
ピー  「なるほど~、経済は世界と密接に連関し合っているのかぁ~」
パパ 「日本がWTOに提訴すれば、中共は致命的なダメージを受けるよ」
    「何時までも横暴極まる領土拡張主義では、世界から孤立するだけ
    だと悟るべきだよ。今回の事件は、それを物語っている」
ピー  「現実に、中共依存の経済リスクを回避する動きが出てきたね~」
パパ 「これは、日本だけの動きに留まらないよ。結局、中共が損をする
    ことになる」
ピー  「経済大国を目指すなら、それに相応しい政治体制が必要だという
    訳か」「経済界は、どう思っているんだろう?」
パパ 「尖閣より経済が大事だと思っているね」「本田宗一郎の’国よりも
    自分の会社が大事だ’と言った言葉が、それを物語っている」
ピー  「ヘ~ん?」
パパ 「しかし有事の際、米国があてになるかどうかだ」
    「ベトナムやイラクに派兵した韓国と異なり、何もしない日本に対して
    米国人が血を流すかねぇ」
ピー  「韓国が、ジョンイル王国から魚雷攻撃を受けた際、米国は航空母艦
    を 出してきたね」
パパ 「米国の権益が侵されない限り、領土問題で米国は動かないと見て
    いい」
ピー  「う~ん、やはり相手基地をも攻撃可能な強力な軍隊が必要なの
    かなぁ」
パパ 「悲しいかな、それが現実だわな」「幕末に、坂本龍馬が外国の侵略
    から 日本を守ろうとしたのも、その方法だ」
ピー  「世界はちっとも変わっとらんちゅーことか」